2012年度HMTメタボロミクス先導研究助成

HMTメタボロミクス先導研究助成ロゴ

メタボロミクスは、注目を集める”オミクス”研究の中でも、表現型にもっとも近い代謝物質を総合的に解析する研究として、近年成長著しい分野です。

そこで、萌芽性を持つ諸分野の若手研究者に新規技術であるメタボロミクスを研究に採り入れることを奨励し、新たな領域を切り拓く先導的研究を行う機会を提供します。研究の奨励を通して、科学の発展と次世代の科学を担う人材の育成に寄与することを目的としています。

 

研究対象領域
メタボロミクスを利用し、当該分野の新たな領域を切り拓く独創的・挑戦的な研究。生命科学・医学・化学・環境科学など、分野は限定しません。
ただし、当社と既に共同研究・受託解析契約を結んでいる研究室からの既存研究の延長とみなされる課題は、本助成の趣旨から外れるため対象外とします。

<研究テーマ例>
・バイオマスの利活用推進への応用
・他の生命科学系データベースとメタボロミクスの連携による知識抽出
・メタボロミクスを利用した新規アッセイ技術
・メタボリックシンドローム治療薬の創薬シーズ
・高分子との相互作用解析
・バイオコンピューティングへの応用
・トランスポーターの機能解析研究
・細胞を用いたタンパク生産の最適化研究
・病態モデルの解析研究
以上は研究例であり、募集分野を限定するものではありません。自由な発想による応募をお待ちしております。

募集対象者
2012年6月1日現在、意欲的に研究活動に従事する国内外の博士課程および博士課程に進学予定の修士課程2年の学生。研究科・専攻は問いません。ただし、昨年度までの採択者は対象外とします。
助成内容
(1)大賞 最大1名
① 500万円相当のメタボローム解析パッケージおよびコンサルティング
② 助成金30万円
(2)奨励賞 最大2名
① 500万円相当のメタボローム解析パッケージおよびコンサルティング
② 助成金10万円
選考方法
HMTメタボロミクス先導研究助成選考委員会において厳正に一次選考(書類審査)を行います。一次選考審査通過者に対し、事前に連絡の上、電話による15分程度のヒアリングを行います(12月予定)。
選考結果通知
申請に対する採否は、2013年1月にHMTウェブサイトにて発表します。
採択課題等の公開
採択した研究課題等については、次の情報について公開します。
[受賞区分、研究課題名、助成対象者の所属、氏名]
ただし、研究内容の性格上、一部非公開が望ましい場合はご相談に応じます。
提出書類
(1)2012年度HMTメタボロミクス先導研究助成交付申請書

(2)CV (履歴書)
形式は問いませんが、経歴を明記してください。また、該当項目がある場合は、獲得したフェローシップ・所属学会・業績についても記載してください。

申請方法・受付期間
(ア)提出書類を3部下記送付先までご送付ください。提出書類は1部ごとにクリアファイルもしくはクリップでまとめ、ホッチキスは使用しないようにしてください。マシン環境によって出力が異なることがあるため、電子ファイルでの送付は受け付けておりません。
(イ) (ア)送付後に、2012年度 HMTメタボロミクス先導研究助成申請サイトへアクセスし、所定の内容を送信してください。
受付期間は2012年8月1日から2012年10月31日(必着)までとします。受付期間終了後は、いかなる理由によりましても申請を受付いたしませんのでご注意下さい。
申請書送付先
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-23-1エンパイヤビル6階
その他の申請条件
 (1)副賞のメタボローム解析から得られる知的財産権は採択者に帰属します。
(2)当該解析から得られた研究成果を学会誌等に発表する場合、本助成を受けて実施した旨を明記することを条件とします。
(3)申請書は返却いたしませんので、ご了承下さい。
(4)採択された方は助成授与式にご出席ください。交通費・宿泊費は当社が負担します。

助成のタイムスケジュール

2012年度の先導助成は以下のスケジュールで進める予定です。サンプル送付等、事前に準備が必要な場合もございますのであらかじめご了承ください。

8月1日~10月31日 応募期間
11月 一次審査
12月 二次審査
2013年1月 採択者発表
1月~2月 コンサルティング
2月 授与式
~2013年4月 サンプル送付/受領
2013年4月~6月 解析

FAQ

Q. どんな代謝物質が分析できますか?

A.解糖系・TCA回路に含まれる代謝物質やアミノ酸など、約900代謝物質の分析が可能です。

Q. 中性物質も分析できますか?

A.はい。前述の約900代謝物質リストには含まれていませんが、LC-MSでの分析により可能です。

Q. 申請書のページ数に上限はありますか?

A.申請書の枚数に上限はありません。研究内容が最もよく伝わる形にまとめてご応募ください。

昨年の受賞者からのメッセージ

メタボローム解析はがん分野をはじめ、多くの分野で注目をされている最先端の研究の一つです。最先端の研究の一つに自分のテーマを採択していただき、さらに自分の研究を発展させる向上心が湧きました。今後も研究を一生懸命頑張ります。(「脳腫瘍におけるイソクエン酸脱水素酵素変異に伴うメタボローム解析」宮田さん)

私は食品・栄養科学を専門に研究を行っていますが、本分野において今後メタボロミクスの需要は高まると考えています。応募者の皆様も、それぞれの研究分野でメタボロミクスを用いた研究成果をあげることができるよう、応援しています。(「コーヒー摂取による抗肥満・抗糖尿病効果の作用機序に関するメタボロミクスを用いた系統的検討」高橋さん)

先導助成プロジェクトに参加させて頂き、学術的な知識だけでなく人とのつながりも教わりました。研究所もさることながら、山形は大変いいところですので、ぜひ受賞された暁にはいろんなところに足を運んでみてください。日々の研究お疲れ様です。頑張ってください。(「癌を良性化するmicroRNAのメタボロミクスによる機能解析」篠田さん)

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