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HMTからのお知らせ

きざし だから 感じること


こんにちは、HMTの大賀拓史です。

先日、大阪と東京で開催された、Agilent社主催のメタボロミクスセミナーでお話をして参りました。これまでの研究成果と共に、今までの経験から感じてきた「メタボロミクスから得られる結果をこんな風に見てみてはどうでしょう?」というご提案もさせていただきました。

これまで色々な方とディスカッションをしてきた中で、「メタボロミクスの結果は何となくスゴイと思うけれど、これをどう解釈すればいいの?」というたくさんの声を頂きました。実際のところ、測定値だけがズラリとならんだエクセルファイルを開くと、私自身も立ち眩みが起こるように感じます。真面目な方ほど、全ての値を評価しようとして膨大なデータの深みにはまられてしまい、中にはもうコリゴリと思われた方もいらっしゃるとか...

ですが、実はちょっとしたイメージの転換だけで、メタボロミクスのデータの見方はそれほど難しくない、と感じることができると思っています。


やり方は人それぞれですが、今回のセミナーでは、インターネットに喩えてお話をさせていただきました。また今回お話した内容は、今までの研究の中で、私の周囲にいる様々な分野のエキスパート達から貰った (投げつけられた?) 言葉を、まとめて噛み砕いたものでもあります。HMTの研究員一同がこれまで積み上げてきたノウハウで、参加していただいた方が、少しでもメタボロミクスを身近に感じていただけたなら嬉しく思います。

ところで、このメタボロミクスセミナーは今回で第3回なのですが、実は第1回目に「聴く側」として参加していました。当時はまだ大学院生で、メタボロミクスというものに関しても、その名前だけを知っていたような有り様。私の周囲でも「そのアプローチって本当に大丈夫?」といった、冷ややかな声の方が多かったように思います。

ところが今回は、そういった様子見の雰囲気を殆ど感じませんでした。会場で頂いた質問も「どう実験を組めばいいのか」「どんなサンプルがいいのか」といった具体的なもので、メタボロミクスを使うことを前提に、少しでも良い結果を出せるようにという熱気が会場に立ち込めていました。何やら他ならぬ私自身が、参加された方々の雰囲気から、メタボロミクスがちょうど今歴史的な転換期にあることを実感させて貰えたように思います。ご質問いただいた皆様、また懇親会でお話をさせていただいた皆様、本当にありがとうございました。

そういえば、東京にも大阪にも、今年はすでに春一番が訪れていましたね。先週末は天気が良かったこともあり、コートを着込んで備える必要がないくらいの陽気でした。本番はまだ少し先なのでしょうが、まだまだ空気に冷たさが残るこの時期だからこそ、ささやかな春の兆しにもワクワクできるように思います。この先冷え込む日もあるかと思いますが、季節の変わり目はもう、すぐ目の前ですね。

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メタボロ太郎なう

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