こんにちは、社長の菅野です。Natureに“前立腺がんのバイオマーカとしてのサルコシンの発見”発表したミシガン大学のChris Beecher教授と6月22日から26日まで1週間を共にし、メタボロミクスの将来について、大いに、またフランクに語りあうことができました。
多忙なスケジュールの合間に鶴岡市郊外にある出羽三山の一つの羽黒山にお参りにいってきました。そこで、我々が祈願したのは絵馬にあるように私はメタボロームビジネスの成功、Chrisさんはメタボロームの社会貢献です。さすがChrisさんはスケールが違いますね。
今回のChrisさんの日本訪問を通して感じたことは、メタボロミクスが解析技術(プラットフォーム)の議論は終焉を迎えつつあり、多くの研究者が成果を出せるような仕組み(解析装置の充実、受託の低価格化)ができてきたことです。別の言い方をすれば、メタボロミクスをバイオ研究の中にいかに早く導入出来たかが研究成果のスピードに大きく関わってくる時代になったということです。
なぜならば、メタボロミクスを導入している研究者はその前にある、他のOMICS情報は何らかの形で経験があるからです。生命現象の解明に統合OMICSは必須ですが、メタボロミクスを見ずに何かを語る努力をするよりも、メタボミクス情報を上手く活用することが研究のブレークスルーになるとおもわれるからです。数年前までは、プラットフォームの構築に時間と資金が取られて、余程のパワーを投入しないとメタボロミクスを利用することができませんでした。この点はChrisさんも同感で、話が盛り上がりました。
Chrisさんの鶴岡滞在では、もちろん、鶴岡の名物レストランのアルケッチァーノにも一緒に行き、メタボロームとともに、コストパーフォーマンス世界No.1と私が確信しているイタリアンを堪能してもらいました。
今年のバイオ市況をみていると、今年、メタボロームパンデミックが起こる気配を感じているのは、私ひとりではないと思います。皆様いかがでしょうか?