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その他

「細胞を創る」研究会2.0 に参加してきました。


バイオメディカルグループの大賀です。今年もノーベル賞の発表シーズンになりましたね。さっそく、生理学・医学賞にはテロメのア研究分野から 3 氏の受賞が発表されています。昨年は日本人の受賞でかなり盛り上がりましたが、今年はどうなることやら…と思いきや、なんと、イグ・ノーベル賞の方ですでに日本人が受賞しているではありませんか!…我ながらミーハーだなぁ、とは思いますが、何だかんだといってもこの季節になると盛り上がる話題、ですよね?

さて、10月1日から3日にかけて開催された『「細胞を創る」研究会 2.0』に参加してきました。実はメタボロミクスと関係してどうという訳ではなく、個人的な好奇心からの参加です。そのため今回はメタボロミクスと関係ないメタブログになりますが、どうぞあしからず…

この研究会には今回初めて参加したのですが、内容、参加者ともに非常にアクティブで、自分でも意外な程に興奮させられてきました。『細胞』というモノ・現象の理解と、その先にある再構成に向けて、幅広い分野からの参加と研究成果の発表がありました。中でも今回は特に、細胞という空間を作る膜、細胞の部品を生産するリボソーム、そして細胞の情報であるゲノムの設計、という3つのテーマがアツかったように思います。私自身は、人工脂質膜 (リポソーム) にタンパク質などの生体分子を導入する技術や、あるいは神経細胞を人工的に配置してネットワークを作る研究が興味深かったです。

また、研究会の大きなテーマの一つとして、サイエンスとその他の分野・社会との関係性があったように思います。科学館に勤務されているサイエンスコミュニケーターや哲学者、生命現象や生物学技術を芸術として表現されているバイオメディアアーティストも多数参加されており、お話しをすることが出来ました。私自身は日頃、芸術とはとんと無縁な人間なので、バイオメディアアートの『作品』には、かなりのカルチャーショックを受けました。今まで自分になかった視点を知ることは、ちょっとした快感ですね。自分の専門分野から少し離れて参加できたということもあってか、いい意味で頭の中を混乱させることが出来たと思います。

普段は企業の研究者として、ある程度しっかりしたスタンスで研究に取り組んでいます(の、つもりです)が、個人としては保守的だったりミーハーだったりと、色々な視点でサイエンスを楽しみたい思いもあります。そういう意味でも、今回は思いっきり楽しむことができた研究会でした♪

…ああ、ちなみに、もちろん、自費参加です。

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メタボロ太郎なう

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