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統計

第1回多変量解析を用いたメタボロームデータ解析 - 多変量解析セミナー・学会報告


研究開発本部の山本です。

8月22日、29日、10月23日、24日に、東京・大阪で弊社主催『多変量解析を用いたメタボロームデータ解析』を開催し、セミナー講師を務めさせていただきました。たくさんの方に来ていただき、アンケートの結果でも概ね満足していただけたようで、安心しています。

今後もセミナーを行ってほしいというご意見も頂いておりますが、今回参加できなかった方々向けに、多変量解析セミナーの内容をメタブローグで数回に分けてご説明したいと思います。参加された方の復習としてもご活用いただければと思います。

またこれまでにも本ブログで、メタボロミクスと統計解析について書いていますので、そちらもぜひご一読ください。

今回は、10月4日に第3回生命医薬情報学連合大会で口頭発表をした時の様子をご報告します。

生命医薬情報学連合大会は、日本バイオインフォマティクス学会CBI学会日本オミックス医療学会の連合大会で、仙台国際センターで行われました。

これまで主成分分析の因子負荷量の仮説検定とMSEAの研究成果については、多変量解析セミナーを含め、メタボロームシンポジウムやメタボロミクス国際会議で発表をさせていただきましたが、今年ようやく論文「Statistical hypothesis testing of factor loading in principal component analysis and its application to metabolite set enrichment analysis.」がアクセプトされましたので、その内容を発表しました。

多変量解析セミナーでは出来るだけ数式を使わずにご説明したつもりですが、この学会ではバイオインフォマティクスの研究者が多数参加しているので、数式ベースで説明を行いました。質疑応答でいくつかご指摘をいただいたので、今後の研究に活かしたいと思います。

学会自体は、東北メディカルメガバンクのお膝元で行われただけあって、ゲノムの話がほとんどでした。特に最終日、X氏のゲノムから実名を当てるセッションと、DeNAの南場氏、ジーンクエストの高橋氏、慶応大学の冨田先生らによるパネルディスカッションは非常に盛り上がりました。詳細は、X氏本人が記事にされていますので、そちらをご覧ください(Wmの憂鬱、僕ゲノム計画の衝撃??)。

次回は、主成分分析を行うためのオミクスデータの準備と、主成分分析のフリーの解析サービスをご紹介します。

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メタボロ太郎なう

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