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その他

セミナースポーツサイエンスにおけるメタボロミクスの新展開を開催しました。


HMT営業マーケティング本部 岩澤創平です。2月7日 「スポーツサイエンスにおけるメタボロミクスの新展開」HMT主催セミナーを開催いたしました。

会場は前回セミナー「食品機能性と腸内細菌制御による予防・治療へ」と同じ日本橋ライフサイエンスハブにて行いました。とてもキレイな会場に担当が気に入ったようで、2回目の利用です。

 

今回、日本体育大学 運動生理学研究室 須永 美歌子先生、株式会社明治 研究本部食機能科学研究所 三本木 千秋先生、筑波大学体育系 ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センター(ARIHHP)征矢 英昭先生を演者にお招きしご講演頂きました。

 

参加者は100名近くになり、会場は満席となりました。とても寒い日でしたが、会場は参加者の皆様の熱気で少し暑いくらいでした。DSC_9699

 

最初のご講演は須永先生より、月経周期が持久性運動中のアミノ酸代謝動態に及ぼす影響についてお話し頂きました。私は男性のため、なかなか馴染みのない月経周期ですが、その周期のなかで、女性の体では大きく変化があり、スポーツのパフォーマンスにおいても大きな影響があるようです。今回のご講演では月経周期の卵胞期、黄体期での女性ホルモンの動き、代謝物質の網羅解析より得られたデータより、月経周期に相関のある代謝変化のご研究、さらには持久性運動前後でのそれらの変化についてのご研究をご発表頂きました。須永先生は頑張る女性アスリートのためにご研究をされていますが、今後、このご研究から素晴らしい女性アスリートが誕生するのがスポーツファンの私には楽しみで御座います。DSC_9979

 

次のご講演は、三本木先生より運動の効果を高めるスポーツ食品の開発と基礎研究についてお話し頂きました。プロテインSAVASの開発の歴史、また、ミルクプロテインが筋合成に良い影響を与えることや、独自開発ペプチドやアミノ酸VAAMについてのご研究についてご発表頂きました。サプリメントのメカニズムを解明するために、今後代謝物のメタボローム解析も検討していきたいとのことでした。DSC_9983

もちろんスポーツ選手や体を鍛えているヒトの健康な体作りのためのご研究をされているかと存じますが、三本木先生もフルマラソンに65レース参加実績があり、ご自宅の一部をトレーニングルームにされるなど、ストイックなアスリートとして身を持ってご研究されておられます。ご講演は興味深いお話し、身を持って体験されてお話しなど終始、楽しく拝聴させて頂きました。

 

最後のご講演は、征矢先生よりスポーツ神経科学における中枢疲労問題に迫るメタボロミクスの導入について、お話し頂きました。脳には存在しないと言われていたグリコーゲンが実は存在し、重要な役割をしており、今回の発表では脳のグリコーゲン代謝の動きについてご発表頂きました。長時間運動により、肝臓、骨格筋では枯渇してしまうグリコーゲンですが、脳グリコーゲンは枯渇する事がないなど、脳での特殊な代謝変化について勉強させて頂きました。運動による脳への影響を代謝の観点から今回はお話し頂きましたが、征矢先生の熱いお話しは聞いている内にどんどん引き込まれて行ってしまい気づけばお時間となってしまいました。まだまだ聞いていたかったです。DSC_9985

 

あっという間の2時間半。3名の先生、素晴らしいご講演、本当に有難うございました。運動とメタボロームはとても密接な関係であり、また、その注目度の高さを感じることできました。ご参加頂いた皆様も本当に有難うございました。次回、セミナーがある際には是非、またご参加くださいませ。

 

さてさてせっかく勉強したので本日は良質なタンパク質に良質なペプチドを摂取して、一駅分くらい歩いて帰ろうかな?あと女性には優しくしよー。DSC_9977

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メタボロ太郎なう

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