«

»

HMTからのお知らせ

2011年度先導助成授与式を執り行いました


こんにちは、HMTの井元淳です。今日はいい天気ですね。

11月8日、鶴岡市にあるHMT本社で2011年度の先導研究助成の授与式を執り行いました。

採択者のみなさんは授与式の後、同じく鶴岡市で開催された第35回キャピラリー電気泳動シンポジウムにも参加されました。

2011年度の採択課題についてはこちらをご覧ください。

今年も目録を用意したのですが、どうやら間違えてパーティー用を買ってしまったようです。。それなりに立派だったので、多分採択者のみなさんにはバレてないと思います:P

授与式では採択者のみなさんに一言ずつコメントをいただきました。

宮田五月さん

宮田五月さん自治医科大学脳神経外科大学院3年
宮田五月と申します。本日は研究助成に採択いただきまして本当にありがとうございます。私がメタボローム解析のことを初めて知ったのは
大学1年生のとき、3年前になります。当院の代謝内分泌の先生から聞きました。大学院の研究テーマはイソクエン酸脱水素酵素変異に伴う
脳腫瘍の代謝解析がメインなので、その当時から非常に興味をもっていて、いずれはやりたいと考えておりました。脳腫瘍の治療成績は40年近くほとんど変わっていません。ここ最近分子標的薬の進歩で成績は上がってきていますが、それでもまだまだ胃がんや大腸がんと比べると悪い成績です。分子レベルでの様々な因子やクロストークがあると言われていますので、そのあたりを明確にできたらいいと思っています。
新たな治療法の開発が私のビッグビジョンですので、それを目指してやっていこうと思います。今後ともご指導のほどお願いいたします。

篠田和歌さん

篠田和歌さん鳥取大学医学系研究科篠田和歌と申します。私たちはマイクロRNAという生体内に存在している小さな分子を利用して、がん細胞が持っているがん特有形質を消失させる研究をしています。未分化ながんはとても治療が難しいと言われていますが、マイクロRNAを使うことによって未分化状態から正常細胞や良性細胞に移行させられたらと思っています。メタボローム解析を利用して、がん細胞が良性細胞に変わるスイッチの切り替えが何によって行われているのか解析していきます。最終的には臨床に応用できる最適なドラッグデリバリーシステムを用いて新しいがんの治療ができれば、と考えています。本日はどうもありがとうございました。

高橋祥子さん

高橋祥子さんこの度は私の研究テーマを選んでいただき本当にありがとうございます。私の研究は、コーヒー摂取による抗肥満、抗糖尿病作用のメカニズム解明なのです。コーヒー摂取による抗肥満効果は疫学的研究がかなり数多くなされていて、疫学的知見は蓄積されており、結果は示されているのですが、メカニズムについてはほとんど分かっていません。今世界では肥満を患っている方が10億人もいると言われており、世界中で愛飲されていて、生活習慣の一部になっているコーヒーの摂取で肥満のリスクを減らすことができればベネフィットが大きく、分子メカニズムの解明がかなり期待されています。一方で栄養科学の分野ではメタボロミクスを用いた研究はほとんどないので、私の研究が栄養科学へのメタボロミクスの普及に貢献できたらと思っています。ぜひ期待して応援してください。よろしくお願いします。

皆さん一日も早く結果を知りたい!と早速サンプル送付してくださるとのことです。結果が出るのが楽しみです。

«

»

メタボロ太郎なう

Photos on flickr