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HMTからのお知らせ

第3回メタボロームシンポジウムで発表しました


こんにちは HMTの大賀拓史です

先ごろ行われた第3回メタボロームシンポジウムについて、研究に携わる者 (まだまだヒヨッ子ですが…) としての感想をお伝えしようと思います。

シンポジウム全体の雰囲気としては、井元からの報告があった通り、会場に収まりきらないほどの参加人数で、とても活発な雰囲気でした。特に製薬や食品を中心とした企業からの研究者がたくさん参加され、積極的に意見交換されていました。また大学や公立の研究機関を中心に、医療分野からの研究者の参加も多く、実用的技術としてのメタボロミクスへの期待がヒシヒシと感じられました。慶應義塾大学を中心とした学生・若手研究員の発表も多数あり、この分野が着実に伸びつつあるという「勢い」を感じました。

個人的には特に、サーカディアンリズムに対応したメタボーム変動の解析に関する研究や、代謝フィンガープリンティングによる発生段階予測の研究など、オミクスならではの、そして世界最先端の解析アプローチを知ることができ、とても興味深かったです。


一方で、個人的に「おや?」っと思った点をいくつか。

まず一つ目は、企業の参加は多かったのですが、大学や研究機関の数が少なかったように感じました。研究者の方々はたくさんいらしたのですが、同じ大学・機関から参加されていた方が多く、これは「メタボロミクスに集中的に取り組んでいる大きな拠点がある」という一方で、まだまだメタボロミクスに手を出しかねている、あるいは様子を見ている、という研究機関が多いのかもしれません。今後はメタボロミクスをより一般的な解析手法として根付かせる努力が必要だと感じました。

そしてもう1点は、とても“マジメ”な研究が多かった点です。これは、特に医療や食品に携われている研究者の方からすれば、「不謹慎な」と思われるかもしれません。現在深刻な問題である疾患への対応や食品技術の開発にメタボロミクスが活用されることは、言うまでもなくとても喜ばしいことです。しかし、「なんでこんなコトをやっているんだ?」という研究、あるいはそれが許される風土も、メタボロミクスの将来のため、また生物学全体の発展のためにはあった方が良いのではないか?…というよりもあってほしいな、と思ってしまうワタクシです。

それはさておき、私自身としては、たくさんの研究者の方と意見を交換し、研究に対するモチベーションを改めて駆り立てることができました。

実は今回、私自身も口頭発表で研究成果の報告を行いました。日頃の成果を発表できる嬉しさを感じる反面、自分たちの研究がどう評価されるのか?という緊張もありました。内容の出来はともかく、多くの研究員の方からご意見・ご指導・厳しいご指摘をいただき、とても勉強になりました。この場を借りてお礼を申し上げさせていただきます。

また次の学会・シンポジウムで多くの方々と語り合えることが楽しみですね。…っと、それまでに、研究成果を出さなくてはいけないのですが。

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メタボロ太郎なう

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