こんにちは HMTの大賀です。
先週は鶴岡市を流れる赤川で花火大会がありました。「全国デザイン花火競技会」として毎年行われるこの花火大会、今年は夜空に 10,000 発以上の華が咲き、普段は閑静な川辺も多くの人で賑わいました。
ところで、技術や学問にも、華ひらくとき があるものです。
何をもってその時とするかは人それぞれの意見があるかと思いますが、世に広く知られるという意味で、いわゆる「メジャーな科学誌」に論文が発表されることが一つの目安になるかと思います。
メタボロミクスに関する論文も、これまでいくつかの有名な科学誌に掲載されていますが、今回はその中でも、メタボロミクスが世に広まりはじめた2000年代前半にNature Biotechnology 誌に掲載された 2 つの論文をご紹介したいと思います。…
こんにちは HMTの大賀です。
先日、研究所がある山形県庄内地方の伝統芸能「黒川能」を拝観することができました。地域の人々の間でのみ受け継がれてきた神事能で、その歴史は450年以上にもなるそうです。
今回は屋外の、また水上舞台ということもあり、独特の雰囲気を堪能できました。公演の機会はあまり多くありませんが、もしご縁があれば多くの方にも観能してもらいたいと思います。
さて、黒川能の歴史の長さには及びませんが、メタボロームにも歴史あり、です。今回は「メタボローム」という名前 (単語) が使われはじめた時を振り返りたいと思います。…
こんにちは、大賀です。こちら鶴岡は、いよいよセミの合唱が聞こえる季節になりました。全国的にも本格的な夏の到来でしょうか。暑さに負けないよう、がんばりましょう!
さて、今回はその歴史的背景を振り返ることから始めたいと思います。
そもそも、”メタボロミクスの始まり” はいつのことなのでしょうか?…
理化学研究所植物科学センターメタボローム基盤研究グループの及川彰研究員にお話を聞きました。及川さんの専門は生物有機化学で、2年前から鶴岡メタボロームキャンパスでCE-TOF MSを使って研究をされています。…