ABC’s of Metabolomics

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寒鱈まつりと酵素活性

こんにちは HMTの大賀拓史です

先週末は鶴岡市の冬祭り「日本海寒鱈(かんだら)まつり」に参加してきました。このお祭りは、日本海で獲れたタラを味噌仕立てのおなべ (どんがら汁) にして、みんなで味わおう!というものだとか。市内の商店街にお店や舞台が出て、楽しい賑わいの中、たくさんの方がお祭りと冬の味覚を楽しんでいました。寒い中でのどんがら汁は野趣あふれる美味しさで、体を芯から温めてくれました。

ところで今回の主役、タラはその美味しさの他に、傷みが早い魚としても有名です。…

日本成人病(生活習慣病)学会に参加してきました

みなさま、あけましておめでとうございます。HMTの大賀拓史です。

年が明けてからはや2週間。ブログはともかくですが、お仕事の方はサボっていたわけではございません。

先週末は、東京で行われた日本成人病(生活習慣病)学会に参加してきました。発表の内容は糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームから認知症まで、幅広い疾患が対象となっていました。最新の研究結果や診断基準についての報告、また過去の大規模コホートに関しての評価・コメントを聞くことができ、それぞれの疾患分野の現状を理解する上で良い参考になりました。…

サケの里帰りとふるさとの味

こんにちは、HMTの 大賀拓史です。

先日、研究所の先輩がサケ漁に参加したときの写真を見せてくれました。山形県と秋田県の境にそびえる鳥海山。そこから流れる牛渡川で、一般向けに公開される漁に参加してきたそうす。(ホームページでの案内もされていますので、興味がある方は是非、探してみてください。)

仕掛けにかかったサケの群れを一気に引き上げて...…

概日リズムと代謝

こんにちわ HMTの大賀です

こちら鶴岡はずいぶん寒くなり、本格的な冬の気配が漂っています。近頃は雨の日が多く、ようやく晴れたかと思いきや、いきなりの夕立にがっかりさせられる、そんな日もあります。

昨日は珍しく、朝から気持ちのいい空がのぞいていました。こちらの地方は、冬になると晴れの日がほとんどないそうですね。(関西出身の私にはちょっとしたカルチャーショックです) せめて今のうちにしっかりと、陽の明るさを楽しんでおきたいものです。

そういえば、前回のコラムでも少し触れましたが、冬になると光が弱まり、植物の光合成量が少なくなるために葉の色が変わるのかもしれない、という説があります。しかし、太陽の光が得られなくなると元気がなくなるのは、なにも植物だけではありません。ほかならぬ私たち人間にとっても、「光を浴びる」ということはとても重要な意味を持つようです。…

実はよく分かっていない 紅葉のメカニズム

こんにちわ HMTの大賀です

気がつけば、今年も残りは2ヶ月余りですね。最近は日暮れが早くなり、吹く風にも、涼しさより冷たさを感じます。先日、鶴岡市の東にある「羽黒山」に行ってきたのですが、どうやら木々も衣替えをはじめているようでした。

植物を鮮やかに見せているものが、色素とよばれる”代謝分子”であることはご存知でしょうか?私たちがいつも目にする緑色は、クロロフィル (葉緑素) という、赤色の光を吸収する分子がその原因になっています。クロロフィルにもいくつか種類がありますが、その中には植物の光合成に必要なものがあり、そのため春や夏など、特に植物の生育が盛んな時期に多く作られます。とても重要なクロロフィルですが、比較的大きな分子なので、一般的なメタボロミクスではあまり対象はならないかもしれません。

一方、秋に見る紅葉の色は「アントシアニン」や「カロテノイド」と呼ばれる、比較的小さな代謝分子が原因です。アントシアニンもカロテノイドもたくさん種類があり、それぞれが生体内での役割を持っている、と考えられています。そしてその中には、私たちヒトを含めた動物にとっても重要なものがたくさん含まれています。例えば、アントシアニンは抗酸化作用を持つフラボノイドの一種ですし、カロテノイドは吸収されてビタミンAになります。植物を彩るだけではなく、私たちの健康にも役立つこれらの分子は、メタボロミクスでも重要なターゲットになります。…

Metabolomics 2008 – バイオマーカーメディカルレポート

こんにちは。バイオメディカルグループの大橋です。

世界の叡智が結集するボストンで、今年のMetabolomics 2008は開催されました。2年前に続いて2度目のボストン開催ですが、今回は街の中心地、パブリックガーデンを望むバックベイエリアでの開催。お昼はおしゃれなカフェで一息つくことができます。

さて、メタボロミクスです。…

メタボロミクスの世界標準

こんにちは HMTの大賀です

Metabolomics 2008のレポートが届いていますね。私自身は残念ながら参加していないのですが、内容を伝え聞くだけでも勉強になります。

ところで、Metabolomics 2008を主催している Metabolomics Society は、メタボローム分野における主要コミュニティの一つですが、その目標の一つに、メタボロミクスの「世界標準」を決める、ということがあるそうです。…

Metabolomics 2008 – バイオインフォマティクスレポート

HMTの研究開発部門、バイオインフォマティクスグループの篠田です。

9月2日から6日までボストンで行われたMetabolomics 2008に参加して参りました。ブースにお越しくださった皆様、ありがとうございます。

社長に引き続き、バイオインフォマティクスの視点からMetabolomics 2008をレポートしたいとおもいます。…

Metabolomics 2008 – 社長レポート

こんにちは、HMTの菅野隆二です。

9月の初旬にボストンで行われたメタボロミクスソサエティの年会Metabolomics2008に参加してきました。

そこで、HMT社長としての観点からのMetabolomics 2008をレポートしたいとおもいます。…

フラクソミクス – 代謝の動画撮影

こんにちは HMTの大賀です。

先日、研究所の前にある緑地で、白い花が風に揺られて咲いていました。私自身は初めて見る花だったのですが、ひとに聞いたところによるとソバの花だそうです。そういわれてみると、まだ青いながらも、どこかで見たことがある形の実がなっていました。

新ソバといえば、秋の味覚ですね。まだ冷めやらぬ残暑のせいで気付きませんでしたが、鶴岡は季節の移り変わりを迎えたようです。

さて、移り変わるといえば代謝です! (我ながら強引な…)…

メタボロ太郎なう

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