先週土曜日(3月16日)に、鶴岡メタボロームキャンパスレクチャーホールで「つるおかみらい健康調査推進セミナー」が開催されました。
このセミナーは主に鶴岡市民を対象とした公開セミナーで、あいにくの雨模様にも関わらず約250名の参加者が集まり大盛況となりました。
開会挨拶の後、まず慶應義塾大学医学部精神神経科教室教授の三村將先生が「うつ病を知ろう~サインから治療まで~」というテーマでうつ病の疫学から原因、最新治療法、支援などについて分かりやすく解説され、理解を深めることができました。
続いて弊社バイオマーカー・分子診断事業部長の大橋が登場し、「気分はいかがですか?と血液に聞いてみる~HMTのうつ病血液診断プロジェクト」としてHMTの概要からうつ病バイオマーカーの開発状況、今後の展望について講演しました。
そして最後の演題は山形県立鶴岡病院院長の灘岡壽英先生の「うつ病治療における鶴岡病院の役割」。全国でも自殺率が高いといわれる庄内地方において、精神科基幹病院である鶴岡病院がどういった役割を果たしているのか、といった話題を中心にお話されました。
講演後のパネルディスカッションでは、各演者から今後のうつ病治療へ期待が寄せられた他、司会の山形県庄内保健所所長松田徹先生からは「HMTのうつ病バイオマーカーが優れているのは精度と特異度の高さ。本当に来年度には鶴岡でも導入できるんですよね?」といった嬉しい一方でプレッシャーを感じるコメントをいただく一コマもありました。
全演題とパネルディスカッション合わせて約2時間の短い時間ながら、聴講者の皆さんはメモを取ったりうなずいたりしてとても熱心に話を聴いていらっしゃったのが印象に残りました。
うつ病についての知識が身についたとともに、「HMTってたまに聞くけどどんな会社なんだろう?」と思っていた市民の皆さんにとって良い紹介の場にもなっていればと思います。