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HMTからのお知らせ

BIO2013に参加して


社長の菅野です。バイオ業界のトレンドを把握するために、昨年ボストンで開催されたBIO2012に引き続き、シカゴで開催されたBIO2013に参加してきました。

会場が広いためか、展示会場やパピリオンは人が少なく少し活気に乏しかったという印象がありましたが、ビジネスフォーラム会場は活気があり、バイオというテーマでこれだけの人が集まってビジネスできていることに感激しました。

BIO2013BIOはパートナリングが主目的のイベントなのでミーティングブースが約500も用意されているのですが、ほとんど埋まっているのはすごいです。主催者は「25,000ミーティング」と謳っています。このほかにも、各社・各地域のパピリオンにもミーティングブースがありますから、ミーティングの数は相当数に達していたでしょう。

いろいろなキーワードから読み取ると今年の主テーマは以下の3つだったのではないでしょうか。

  1. TranslationalからTransformational
  2. オーファンドラッグ
  3. 個別化医療と(コンパニオン)診断

現在医療業界は、研究の成果を患者に応用し、標準的な治療方法を確立するというトランスレーショナルリサーチを、革新的な手法で加速していこうという動きに向かっています。コンパニオン診断薬はその一例です。

また、オーファンドラッグにスポットライトが当たることは患者本位の医療の観点から望ましいことです。患者数が少ない医薬品開発には見向きもしないという風潮から、大手製薬企業も患者本位の医療、またはグローバル化で患者数の増加を見込み、見直しが始まっています。

今後ブロックバスターは期待できず、莫大な投資に見合うリターンを望むのが難しくなってきたことも要因でしょう。開発費の増加とニーズのバランスを考えて、地道な開発で確実に稼ぐモデルも存在すると思います。

個別化医療は今後がん以外にも適用が進んでいくことは明らかです。ただ、創薬とバーオマーカ開発の二つの開発が必要となるので、まだ抵抗が強いようにも感じました。

今年は新興国の参加が目立っており、医療のグルーバル化が加速して、研究所、工場の誘致合戦がさらに激しくなっていると感じました。製薬事業は人口比例型のビジネスですから、新興国での工場の誘致やジェネリック医薬品の普及がさらに加速されるでしょう。

BIO2013 JetroHMTは今年もJETROパピリオンに大変お世話になりました。

新興国がかなり大きなブースを出しているのに対し、日本はJETROの中小企業支援という位置づけなので、少しインパクトが弱かったかもしれません。アベノミクスの成長ターゲットには医療も入っているので、来年はオールジャパンで大手製薬や国立の機関を巻き込んだ少し違った展示を期待したいものです。

一方で、理由は定かではありませんが中国にあまり元気がなく、昨年と比べてトーンダウンしていると感じました。

BIO2013では今年もバイオが熱く燃えていることを実感しました。日本でもバイオベンチャーに期待が集まり、株価を大きく押し上げています。HMTも早くその波に乗せたいと日々取り組んでいます。オミクスでビジネスをしているHMTは個別化医療へのイニシアティブを大きなビジネスチャンスと捉えて、新たな取り組みにもチャレンジします。メタボロミクスは個別医療改革の中心的役割を果たすことができると思います。

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メタボロ太郎なう

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