HMTの井元です。東京は蒸し暑いですね。鶴岡は朝夕すずしく、日差しもさわやかで過ごしやすかったです。

　8月2日に第1回HMTこども科学実験教室を行いました。皆さんに興味を持っていただけるか心配していたのですが、定員を超える方にお申し込みをいただき、最終的に32名のお子さんが参加されました。招待状を送って教室を楽しみに待ってもらえるようにしたり、犯人探しを楽しんでもらえるようスタッフが容疑者・犯人役になったりと、いろいろ工夫をして当日を迎えました。

実験は、HMTから重要な研究書類が盗まれチョコレートなどを要求した脅迫状が残されていたという設定で、容疑者愛用のペンのインクと脅迫状に使われたペンのインクをペーパークロマトグラフィーによって分析し、犯人を捜し出すというものです。講師にはアジレント・テクノロジーの天野さんをお迎えし、社員有志がボランティアスタッフとしてサポートを行いました。

前々日にはスタッフで一度実験を行ってみました。専門分野だけにみんなだああだこうだ口を出し、子供向けの実験キットで大いに盛り上がりました。

　実験に使用したペンは、すべて黒です。それが、クロマトグラフィーによって、どのペンも違った色に分離していく様子に子供たちは大喜びで、一番初めに分離させたときには子供たちだけでなく親御さんからも「おおー」という歓声が上がりました。最後にはどの子も犯人を捜し出し、無事大切な研究書類を取り戻してもらうことができました。今回の教室では、みなさんに楽しく科学に触れてもらうことができたのではないでしょうか。

HMTが一般の方に向けたイベントを行うのも、鶴岡メタボロームキャンパスを一般の方が利用するのも初めてのことでしたが、HMT・メタボロームキャンパスをこれまでより身近に感じていただけるようになったのではないかとおもいます。

実は私も小学生のころ夏休みの自由研究でペーパークロマトグラフィーを行いました。どんな自由研究をやったのか覚えてないものもある中、ペーパークロマトグラフィーのことはよく覚えています。今回参加してくれた子供たちにとっても、忘れられない思い出になったらいいですね。

実験教室の様子は以下のメディアでも報道されました
・8月5日付荘内日報2面
・8月10日付山形新聞21面