HMTの井元淳です。やはり鶴岡はとても寒かったです。
10月30日から11月1日まで第3回メタボロームシンポジウムが山形県鶴岡市で開催されました。定員120名のところ、227名の参加があり、講堂からあふれるほどの盛況でした。今回は医薬、医療分野への応用という限定されたテーマにもかかわらず、227名もの方が参加されたということはメタボローム解析の有用性が認められてきたしるしではないでしょうか。 最近、急速に注目されてきている食品、エネルギ分野なども含めると、収集がつかないくらいの参加者になっていたのではないかと思います。
メタボロミクスに特化したシンポジウムだけあり、どの演題も大変興味深いものでした。サーカディアンリズムや植物の根からの滲出物の解析など様々な分野にメタボロミクスが応用され、確実に成果をあげてきていることを感じました。
30日のシンポジウム終了後にはフューチャーメタボロミクスフォーラムと題し、製薬企業の方々にメタボロミクスへの要望や期待を議論していただく機会を設けました。飛び入り参加してくださった方も含め、総勢18名の方が参加してくださいました。HMTの分析・インフォ・バイオメディカル部門よりそれぞれメタボロミクス技術の現状を、また社長の菅野よりメガファーマを含めた世界のメタボロミクスの情勢をプレゼンテーションしました。我々としては、製薬企業の方々のメタボロミクスへの期待や要望をお聞きすることができ大変有用なフォーラムとなりました。一方製薬企業の方々にとっても、多くの製薬企業の方と同じテーマで研究について話し合うという機会はなかなかありませんので、ご満足いただけたのではないかと思います。
31日に行われたシンポジウムの懇親会にもパーティ会場の定員を上回る127名の方が参加され、日本酒の屋台も出て大いに盛り上がりました。鶴岡市の7つの蔵元の日本酒が用意されており、たくさんの方が飲みくらべておられました。最後は一升瓶に入れて持ち帰り、シンポジウム終了後に行われたエクスカージョンの最上川下りに参加された皆さんで空けられたそうです。庄内を満喫して帰っていただけたのは嬉しい限りです。
来年のメタボロームシンポジウムは秋ごろ、横浜周辺で開催される予定です。今年参加になれなかった皆様もぜひご参加ください。
次はOpen Research Forumに環境バイオプロジェクトの一つとして出展いたします。ご来場をお待ちしております。