皆様、10月23日は“化学の日”って知っていましたか?
当日、一橋講堂で“化学の日”記念の講演会が化学工業日報社主催でありましたので、
参加してきました。何故、10月23日なのか? 中学で学んだ懐かしいアボガドロ定数が6.02X10の23乗から来たようです。
今回はちょうど吉野先生のノーベル化学賞受賞もあり、非常に盛り上がった会となりました。個人的には、各界の著名人の素晴らしい講演に化学の面白さをあらためて感じることができ、参考になりました。また、化学産業の大きなチャレンジである温暖化と持続可能な開発目標(SDGs) に熟考が必要なことを再認識しました。特に、安井至氏(持続性推進機構理事長)の講演は地球との共存と温暖化の深刻化への対応との戦いに関するお話で本当に刺激的でした。
従来からの砂漠化、海面上昇、温暖化の地球温度上昇などの慢性的な変化、最近では超大型台風の発生、極端な灼熱スポットの発生など、よく言われる100年に一度という事象など各地で起こっています。今までになかった、また予測してなかったことも含めて地球の変動が着実に起こっています。先生の主張は、誰もが変化は悪い方向に向かっていると感じているにもかかわらず、またSDGs議論や各国のアクションも決定的な対策とはなっていないことに気づいているにもかかわらず、それほど焦らずに過ごしている人類への警鐘でした。それは、50年後、100年後の世界を考えるとどんなに楽観的に考えても、見たくない現実が迫っているのです。 まさに、人類が皆、ゆでガエル状況になってしまっているかもしれません。
その中で、われわれが出来ることは、何か? 科学に関わる研究者、技術者が、非連続な変化を本当に起こせるイノベーティブな技術革新にチャレンジすることだと思います。今の延長では、ネガティブな予測をもう変えることはできないのではないか? 何か、今までになかった技術開発、ポスト・ノーマルサイエンス と呼ばれる技術は必須なのです。私はそれこそが、バイオテクノロジーが持っている未知の力であり、酵素やメタボロミクスの出番だとおもっています。 実際にその役割を果たすのは、何か新しい微生物の代謝に関連したものではないかと、私は思っています。 久しぶりに刺激的な講演会で、HMTの価値はさらに大きなものとなると思いました。
未来の子供達のために、HMTのメタボロミクスでの貢献はさらに続きます。