HMTからのお知らせ

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第2回HMTこども科学実験教室を開催しました

HMTの井元淳です。先週末鶴岡はどんよりとした曇り空でしたが、帰り道飛行機に乗って上から見た雲は真っ白で本当にきれいでした。見る角度が違うと同じものでも全然違って感じますね。

去年に引き続き、第2回HMTこども科学実験教室を7月25日に行いました。告知から実施まで10日しかなかったので、参加してくださる方がいらっしゃるか心配していましたが、無事20名のお子さんに参加していただけました。

実験は、地球から遠く離れたメタボロム星から持ち帰られた”オーブレック”の不思議な性質を観察し、オーブレックの海に着陸できるような宇宙船を考えてみよう、というものです。今年も社員有志がボランティアスタッフとしてサポートを行いました。…

第36回日本トキシコロジー学会学術年会に出展しました

HMTの井元淳です。今日は風が強いですね。

トキシコロジー学会 HMT ブース

7月6日~8日の3日間岩手県盛岡市で第36回日本トキシコロジー学会学術年会が開催され、HMTも出展しました。年会が行われた盛岡市の「アイーナ」は3階から8階まで吹き抜けの非常にモダンな建物でした。鶴岡市にある慶應義塾大学にある致道ライブラリもそうですが、アイーナにも図書館などその他の施設が入っているので、市民の方が気軽に利用されていました。このように市民の方が気軽に利用する図書館やホールなどの複合施設で専門的な学会を行うことで、市民の方が「そういうのやってるんだなー」と少しだけ触れることができるのはいいことですね。

今年は研究員の佐藤がメタボロミクスを毒性研究に応用した結果をポスター発表しており、コアタイムだけでなく、佐藤の研究を聞きたいとブースに来てくださる方がたくさんいらっしゃいました。「メタボロミクスが具体的にどのように応用できるのか?」を発信していくことが重要であると感じました。

ブースにお立ち寄りくださった皆様ありがとうございました。…

第8回国際バイオEXPOに出展しました

HMTの井元淳です。今日は蒸し暑いですね。

7月1日~3日の3日間東京ビッグサイトで第8回バイオEXPOが開催され、HMTも出展しました。今回は初めて自社でブース装飾を行い、壁面を斜めに前に出すことで通路を通る人にポスターを見ていただきやすいようデザインしてみました。その甲斐があってか、これまでになくたくさんの人にブースを訪れていただくことができました。

バイオEXPO全体としては、今年はこれまでで最多の出展社数だったそうなのですが、巨大ブースに派手な装飾を施している出展社は少なかったようにおもいます。会期が終われば壊してしまう物なので派手にすることだけがいいとは言えないのですが、やはり派手なブースがあると、展示会が華やぎますよね。バイオ関係に限らず、どの展示会も今年の初めから来場者数がどんどん減っているのですが、バイオEXPOは過去最大の来場者数だったそうです。

これまで展示会では「メタボローム解析とはなんぞや?」というところから説明することが多かったのですが、今回は「『メタボローム解析に興味がある』とおっしゃってくださるお客様にHMTのサービスを説明する」ことがほとんどでした。すでにユーザーのお客様にも多数お立ち寄りくださり、メタボロミクスの広がりを感じることができました。

ブースにお立ち寄りくださった皆様ありがとうございました。8月末までにご注文いただいた方にはブース来場特典をお付けしておりますので、ぜひご活用ください。…

Beecher教授の来鶴

こんにちは、社長の菅野です。Natureに“前立腺がんのバイオマーカとしてのサルコシンの発見”発表したミシガン大学のChris Beecher教授と6月22日から26日まで1週間を共にし、メタボロミクスの将来について、大いに、またフランクに語りあうことができました。

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多忙なスケジュールの合間に鶴岡市郊外にある出羽三山の一つの羽黒山にお参りにいってきました。そこで、我々が祈願したのは絵馬にあるように私はメタボロームビジネスの成功、Chrisさんはメタボロームの社会貢献です。さすがChrisさんはスケールが違いますね。

今回のChrisさんの日本訪問を通して感じたことは、メタボロミクスが解析技術(プラットフォーム)の議論は終焉を迎えつつあり、多くの研究者が成果を出せるような仕組み(解析装置の充実、受託の低価格化)ができてきたことです。別の言い方をすれば、メタボロミクスをバイオ研究の中にいかに早く導入出来たかが研究成果のスピードに大きく関わってくる時代になったということです。

なぜならば、メタボロミクスを導入している研究者はその前にある、他のOMICS情報は何らかの形で経験があるからです。生命現象の解明に統合OMICSは必須ですが、メタボロミクスを見ずに何かを語る努力をするよりも、メタボミクス情報を上手く活用することが研究のブレークスルーになるとおもわれるからです。数年前までは、プラットフォームの構築に時間と資金が取られて、余程のパワーを投入しないとメタボロミクスを利用することができませんでした。この点はChrisさんも同感で、話が盛り上がりました。

Chrisさんの鶴岡滞在では、もちろん、鶴岡の名物レストランのアルケッチァーノにも一緒に行き、メタボロームとともに、コストパーフォーマンス世界No.1と私が確信しているイタリアンを堪能してもらいました。

今年のバイオ市況をみていると、今年、メタボロームパンデミックが起こる気配を感じているのは、私ひとりではないと思います。皆様いかがでしょうか?…

HMT主催セミナー「急激に進化する メタボローム 解析の威力」を 開催しました

HMTの井元淳です。現在はトキシコロジー学会出展のため盛岡に来ています。東京よりは涼しいです。

レポートが随分遅くなってしまったのですが、6月26日に品川イーストワンタワーでセミナー「急激に進化するメタボローム解析の威力」を開催しました。定員を上回る100名弱の皆様に参加いただき、質疑応答も活発に行われ、非常に盛り上がったセミナーとなりました。

HMTが主催してこのように大規模なセミナーを行うのは初めてのことだったので、何かと至らぬ点も多く、ご参加いただいた皆様にはご不便をおかけする点もあったかと思いますが、アンケートではほとんどのお客様に満足したと答えていただき、ほっとしています。

各先生方のお話をざっくりとまとめると、
Chris Beecher教授は、「メタボローム解析は有用だが、メチル化というコンセプトマッピングがなければ、サルコシンには行き着かなかった。多くの情報を集約することでメタボロームデータが活きてくる」
川村則行先生は、「精神疾患を分子的アプローチで解き明かすのは、困難だが可能になってきている。血中のペプチドおよび代謝物質の網羅的比較は、現実としてうつ患者と健常者を正確に分離することができている。精神疾患の分子診断は、すぐそこまで来ている」
鈴村謙一先生は、「機器の扱い方で難しい面もあるが、総合的に判断してCEの網羅性は高い。GCかLCに、CEを付け加えることで、メタボローム研究のアプローチは大幅に補完されるのではないかと感じる」
といった内容でした。

今後もこのようなアプリケーションをご紹介するセミナーを開いていきたいと思っています。今回はご都合がつかなかった皆様も、ぜひ次回ご参加いただけたら幸いです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。…

ビーチャー教授が来鶴されました

こんにちは、HMTの大賀拓史です。ミシガン大学の Chris Beecher 教授が来日され、鶴岡のHMT研究所も訪問されています。

写真は右から、Beecher 教授、コンサルタントのウィリアムさん、HMTの石川、大賀です。地元の名産を使った和食に「fantastic!」とのご感想でした。今日のランチに行った農家レストランでも、「お店の人においしかったと伝えてください」とおっしゃるほど気に入っていただけたようでした。…

日本肝臓学会総会に参加してきました

こんにちは、HMTの大賀拓史です。全国的にすっかり梅雨入りしましたね。こちら鶴岡では、まだそれほど雨が降っていないので実感がありませんが、本番は来週あたりからだそうです。はたしておたまじゃくしは降ってくるのでしょうか…?

日本肝臓学会総会

6月3日~6日に開催された、日本肝臓学会総会に参加してきました。肝臓、というと「アルコール…」に思い至る方もいらっしゃるかもしれませんが、糖や脂質といったエネルギー代謝やタンパク質の合成、あるいは薬物代謝など、肝臓は体内の代謝で大きな役割を担っています。それだけに、メタボロミクスで様々な疾患に伴う代謝異常を考察する時は、肝臓での代謝の影響を常に意識しておくべきだと考えています。

今回の総会では特に、ウィルス性肝炎や肝癌、また、非アルコール性肝炎といった疾患に関する研究発表が多くなされていました。ウィルス性肝炎や肝癌の分野では、治療法の評価や予後予測のような臨床的な研究が多い一方で、ライフスタイルの変化に伴って近年問題となってきた非アルコール性肝炎では、基礎研究や診断基準に関する研究が中心のようでした。

今回の総会で勉強できたことの一つは、バイオマーカーに求められることとして、疾患の発見よりもむしろ、予後予測や治療法の有効性も含めた、鑑別診断のマーカー・診断基準が求められる場合がある、ということです。

例えば、基本的な治療法がある程度確立されたウィルス性肝炎についても、実際にはその療法が有効な人とそうではない人がいるため、出来るだけ早期に治療法の評価を行うこと求められているそうです。

現在そういった診断には、健康診断で得られる血中成分の指標などが主に用いられていますが、それだけでは不十分な鑑別診断の実現に向けて、代謝低分子の指標も新しく加えられるのではないかと考えています。

会場で質問に答えて下さった先生方、本当にありがとうございました。…

ifia Japan 2009に出展しました

HMTの井元淳です。今日はいい天気ですね。

ifiaJapan2009でプレゼンテーション

5月20日~22日の3日間東京ビッグサイトでifia Japan 2009が開催され、HMTも出展しました。昨年から、メタボロミクスが様々な分野に応用できることを多くの皆様に知っていただけるよう力を入れてきましたが、その一つとして、初めて食品関連の展示会に出展しました。

最終日に行ったプレゼンテーションでは、メタボロミクスによって代謝経路を可視化し、代謝の全体像を把握できること、バイオマーカーの探索や食品の機能性解析に有効なツールとなりえることなどをお話ししました。最終日の終了間際という時間帯にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。

今年は新型インフルエンザの影響もあり、事前申込数は前年の約2割増しだったにもかかわらず、実際の入場者数は約2割減少したそうです。事務局はマスクを配布していましたが、実際には会場でマスクをしている人がたくさんいるという印象は受けませんでした。ifiaに限らず、マスクがどこも売り切れであると報道されていますし、実際にお店に行くと売り切れていますが、街を歩いていてマスクをしている人がそれほど多くないのが不思議です。

次は6月26日にChris Beecher教授、川村則行先生、鈴村謙一先生らをお招きして急激に進化するメタボロミクスの威力と題したセミナーを行います。ぜひご参加ください。…

質量分析討論会に参加しました

分析グループの佐々木一謹です。5月13日~15日に大阪で開催された第57回質量分析総合討論会に参加しました。

今回の討論会では分析担当取締役の石川からシンポジウム「メタボロミクス研究の最新動向と今後の展望」にてHMTのCE-MSの技術についてご紹介しました。多くの方々にご来場いただき、分析の分野でもメタボロミクスへの注目度の高さを感じることができました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。…

コンサルタントのウイリアムさんが来鶴されました

HMTの井元淳です。今日はあまり天気が良くないですね。

先週、HMTの海外事業展開のために、北アメリカ地域のコンサルタントをしてくださるウイリアムさんがはるばるアメリカ・ユタ州からHMT本社を訪問されました。ちょうど鶴岡では桜が満開のときで、非常に喜んでおられました。HMTの事業や研究についてのプレゼンテーションを行い、メタボローム漬けの3日間で「勉強することがたくさんあるよ…」とおっしゃっていましたが、プレゼンテーションを聞いただけで要点はきっちり掴んでいらっしゃいました。…

メタボロ太郎なう

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