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ABC's of Metabolomics

人それぞれの基準


バイオメディカルグループの大賀です。

ニュースでご存知の方もいらっしゃるでしょうか?先週末、こちら鶴岡はこの冬一番の大雪でした。私自身も、車の運転中にホワイトアウト (激しい吹雪で視界ゼロになってしまうこと) に遭遇するという恐怖体験をしました。ウワサには聞いていましたが、本当に、数十センチ先を走っている車が見えなくなるのですね...我ながらよく生還できたものです。

しかもその後、自分の中の安全基準が狂ってしまったようです。今日も路上には雪が残っていて十分に危険だったのですが、「あの時に比べれば」なんて思ってついスピードを上げてみたり。鶴岡で初めての冬は雪道を運転する人の気が知れなかったのですが、私もだんだん雪国仕様になってきたのでしょうか?いずれにせよ、安全運転には気を配らなければなりませんが。

ところで、どうやら私たちの『健康の基準』値も人それぞれ、かもしれません。

高速コンピュータを用いた大規模解析により、臨床血液検査に関係する46の新しい遺伝子を一度に発見

今回、東京大学と理化学研究所の共同研究により、一人当たり50万箇所の遺伝的多型を「バイオバンク・ジャパン」に保存された14,700人分について決定しました。この膨大なデータを高速コンピュータにより網羅的に、数学的に解析した結果、我々は20項目の血液検査と関連する重要な46個の新しい遺伝子を一度に発見しましたので発表します。



健康診断の際に目にする血液検査の『正常値』ですが、実は健康であってもこの値から外れる方がいらっしゃるとか。本人にとっては特に問題が無いのに、生活改善を薦められたり過剰な心配をしたりと、結構なストレスになると聞いています。今回の結果からは、そういった『正常値』が必ずしも絶対的な基準ではないことが国内でも示されたといえるでしょうか。将来的には、医療のテーラーメイド化に合わせて、「自分だけの正常値」といったものが考慮されるようになる、かもしれませんね。

ところで、人によっては検査項目の中でも一番気になる(?) γ-GTP の項目ですが、この値にはアルコール分解酵素の遺伝的多型が影響するそうです。ところが常飲者を除いた解析を行うと、その関係性が弱くなるとか。つまりγ-GTP が高いというのは、もともとお酒に強いということなのか、いやいやあくまで傾向の一つで...いずれにせよ、お酒飲みすぎには気を配らなければなりません。

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メタボロ太郎なう

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