こんにちは、バイオメディカルグループの大賀です。
こちら鶴岡、今朝は気持ちのいい晴れ空が広がっていました。久しぶりに歩いて通勤して来たのですが、その途中、ふと足元を見ると小さなフキノトウが。自動車に乗っていては、決して見つけられない春の萌し。意外なほどに身近な景色からの嬉しい発見でした。
フキ (蕗: Petasites japonicus) といえば、季節の食材としてお馴染みですが、薬としても昔から用いられています。漢方では咳止めや痰切りに処方されているそうですし、その他にも抗癌・抗炎症作用が報告されています。また、最近では花粉症対策のサプリメントとしても扱われているそうですね。一方、動物モデルの実験では、若い花茎を大量に摂取すると肝腫瘍が形成されることが報告されています(もっとも、灰汁抜き調理したものをほどほどに食べる分には、気にしなくても良いそうですよ)。まさに薬と毒は裏返し、の良い例ですね。
このような効果の原因になっているのは、フキノール酸やクロロゲン酸といった低分子 (ポリフェノール) です。これまでいくつかの有名な分子については、その抽出や生理的作用の研究が行われていますが、我々が未だ知らない作用を持つ成分もたくさん残されています。
例えば、最近の研究では、フキのメタノール抽出液から抗酸化作用をもつ複数のクエルセチン配糖体が単離されました。また特に生薬では、単一の成分ではなく、複数の成分が一定割合で存在することによって薬効を発揮する場合があります。
このような、未知成分の探索や複数成分の定量。実はメタボロミクスが最大限に活躍できる分野ではないでしょうか?フキに限らず、「コレ、よく効くけれど原因成分が不明」というもの。身の回りには結構ありますよね。そんな身近な「宝の芽」の発見にも、メタボロミクスが役立つことを願っています。
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