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その他

いきなり成田でトラブルという話


今回は大橋由明のオーストラリア紀行の第2回です。とはいえまだ日本国内、成田でのお話です。

誠にもってお恥ずかしい話なのですが、いきなり成田のカンタス航空カウンターでトラブル発生です。

「大橋様、オーストラリアへの入国には全員ビザが必要です」

は?何のことですか?と思っていると、○田さんという優しい地上係員の方から、「大変申し訳ございませんが、オーストラリアはアメリカと同様にビザが必要で、JTB様が代行業務をしているので、そこのカウンターで手続きを願い致します」と、○田さんは全く悪くないのに日本人的優しいお言葉を頂戴し、大橋は早くも席取り合戦から離脱したのでした。うーん、知らなかった。皆さんはご存知ですかー?と心の中で叫んだのですが、誰一人大橋と同じ運命を辿る人は見当たらず、重い足取りでJTB様のカウンターでビザを取得したのでした。

帰国後にある本を読んでいたら、日本人はビザなしで入国できる国の数が最も多いということが書いてありました。よって、成田空港で急遽ビザを取得できたということは、めんどくさいことでも何でもなく、ひとえに先人たちの弛みない努力によって築かれた我国の信用と、日本国民の世界に対する「和」のココロ、オーストラリア政府の寛大さ、さらにそれらの事実をすっかり意識しなくなっているワタクシの無知さ故の出来事であることがわかりました。深く反省すると同時に、日本人としての誇りを改めて感じたのでした。

無事に?搭乗券を取得し、オーストラリアドルに両替しましょうということで、○○銀行さんの窓口で申し込み用紙に記入していると、背後から優しいおじさまの声がして、

「大橋様、オーストラリアドルはUAD ではなく、AUD でございます。誠に申し訳ございませんが、AUD にご訂正頂き、フルネームで修正サインをお願い致します」

と、これまたそのおじさまは微塵も悪くないのに陳謝の上鋭いご指摘を頂いたのでした。あまりの情けなさに、逆に爆笑してしまい、おじさまもさらにニコニコと笑顔で手を振り送り出してくれるのでした。

とにかく日本の手厚いサービスに送りだされ、次回はシドニー工科大学(UTS)での講演のお話「日本ではついぞ見たことがない聴衆の笑顔に出会った話」です。

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メタボロ太郎なう

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