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その他

オーストラリアンは負けず嫌い?という話


少し間が空いてしまいましたが、大橋由明のオーストラリア紀行の第7回です。今回はオーストラリアンは負けず嫌いだなあと思った出来事のお話です。

オーストラリアンはアメリカンが嫌い?

実はオーストラリアはカフェで非常においしいコーヒーが飲めるところなのです。

ムスタファさんいわく、イタリア移民が多いためヨーロッパ流の本格コーヒーをカフェで出すようになったからなのだそうです。さすがイタリア系、ラテンの血が妥協を許さないのですね。大橋のお気に入りは「ロングブラック」。いわゆるエスプレッソのダブルです。

メルボルン大学食堂のコーヒーショップで、ムスタファさんと「スターバックスが日本では増えていて、すっかりアメリカ流のコーヒー文化になったよ」と話していたら、レジのおばちゃんが「そうそう。アメリカのコーヒーはマズいわよねー。スタバなんてダメよー」と話に入ってきました。

オーストラリアの人々は、アメリカをすごく意識しているようで、ムスタファさんもスターバックスなんてうまくないよとしきりに言います。

そこで大橋はこれを逆手に取って、「CE-MS はアメリカではあまり使われていないんですよ。だから今がアメリカを出し抜くチャンスで
すよ」と力説したところ、ウテ先生も「アメリカが使っていないのはチャンスよねー!」と納得のご様子。隣に座っているトニー所長に潤んだ瞳で「ねえねえ、ケイオーダイガクには50 台もCE-MS があるんですってー。見てよーこの写真!このチムニーが全部CE-MSよー。ウチにも何台か欲しいワー。買ってもいいでしょー♡?」とおねだりしていました。ウテ先生、その調子。是非導入して、みんなでCE-MS を盛り上げましょう。

シドニーとメルボルンはケンカ両成敗だという話

オーストラリアンの負けず嫌いは愛国心だけでなく地元を愛する心にも表れているようです。シドニー(ニューサウスウェールズ州)とメルボルン(ビクトリア州)はオーストラリアを代表する二大都市で、人口も400 万人超とほとんど拮抗しており、まさにライバルといった関係に見えます。

両都市を短期間にハシゴした印象は、シドニーは落ち着いた古くからの雰囲気を残す町、メルボルンは新しいものを吸収しておしゃれに発展している町という感じです。どちらも海に近く、海産物も新鮮なものが市場に並んでおり、基本的には大きな違いは感じられません。

ところが、かつてこの二大都市は首都機能を巡ってかなり険悪な争いまでしたことがあるという驚きの歴史を、ムスタファさんから知らされました。へー、そうだったんだ!と思った瞬間、ちょっと待てよ。オーストラリアの首都はキャンベラではなかったかね?

ムスタファさんに尋ねると、おかしそうに笑いながら、「決着がつかなかったから、両都市の間にあるキャンベラに首都を置いたんだよ。だったら最初っからケンカしなきゃいいのに!」と言っていました。

移民の国、原住民アボリジニとの確執、イギリスの支配と複雑な事情をお持ちのオーストラリアですが、様々なゴタゴタを乗り越えて今の発展を築き上げてきたことがよくわかるエピソードですね。

そういえば、大橋のつたない英語でも、一生懸命聞いてくれる人が多いように感じます。やはり移民の国、みんなで助け合いの精神なのでしょう。

トラムで向かいの席に座った老夫婦も、「船でタスマニアに行ってきたのよ。楽しかったわー。あなた、これから東京に帰るのは大変ねえ。4日間しかいなかったんですって?日本人は働き過ぎなのよー」と、ゆっくりと話して会話も盛り上げてくれます。

日本では日本語でコミュニケーションできるにもかかわらず、外で他人と話す機会はほとんどありませんが、海外では一人なのにみんなとよく話す機会があって、なんだか複雑な気持ちです。なお、このご婦人は、「タスマニア島は本当に小さな島でねー」とおっしゃっていました。マダム!一度日本をご訪問ください。びっくりしますよ。

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メタボロ太郎なう

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