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海外の話題

大統領選とサイエンス


こんにちは、HMTの大賀拓史です。

アメリカ合衆国ではいよいよ、新しい大統領の時代、新しい政治が始まりましたね。経済問題や国際政治など、かの大国がどう変わっていくのか気になる点はたくさんありますが、個人的には、新しい政府がサイエンスに与える影響、という点が興味深いところです。

近代の歴史を振り返ると、宇宙開発や胚細胞の研究など、それぞれの時代でアメリカという国家の方針、あるいは大統領の意見は、世界の科学研究の方向性に大きな影響を及ぼしてきたように思います。もちろん、これまでも現在も、世界の研究の方向性がアメリカ一国で決まる、というようなものではありませんし、今後もそうだろうと思います。それでも、やはり今後のサイエンスの方向性や流行を考えてみるとき、かの国の政策が持つ影響力は、大きなものではないでしょうか。

オバマ新大統領の政策には、脱石油を目標としたクリーンエネルギーの開発が含まれており、さらにその具体的内容の一つとして、バイオ燃料技術の開発が掲げられています。バイオ燃料というと、食糧危機につながる穀物の高騰を引き起こして顰蹙をかったことが記憶に新しいです。しかし、現在は廃材や藻など、食糧と競合しない植物原料を使った、いわゆる「第2世代のバイオ燃料」の開発が進められています。まだ「明日にも実用化」という段階の技術ではないそうですが、世界の研究の流れが今以上にそちらを向いたとき、もしかすると思ったより早く、身近なものとなっているかもしれませんね。

もちろん、こと代謝に関する技術であれば、メタボロミクスにも活躍の場があるはず!バイオ燃料が次世代のエネルギーの主役になるとき、私たちの技術も大いに貢献することができているのではないか、という期待をもっています。もっとも、その期待が実現されるのは『勤勉な研究』という責任がちゃんと果たされたときなのでしょうけれども。

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メタボロ太郎なう

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