HMTと中外製薬が肝疾患および腎疾患に関わるバイオマーカー探索で共同研究契約を締結

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(代表取締役社長:大滝 義博、本社:山形県鶴岡市、以下HMT)と中外製薬株式会社(代表取締役社長:永山 治、本社:東京都中央区、以下中外製薬)は、肝疾患および腎疾患に関わるバイオマーカー探索について共同研究契約を締結しましたので、お知らせします。

HMTは、慶應義塾大学環境情報学部および同大学先端生命科学研究所の冨田勝教授および曽我朋義助教授らにより、同研究所のメタボローム(生体内全代謝物)測定・解析技術をベースに2003年7月に設立された慶應義塾大学発のバイオベンチャー企業です。

今回の合意に基づき、両社はHMTが開発した画期的なメタボローム解析法を駆使して肝疾患および腎疾患に関わるバイオマーカー探索を行うことになります。

中外製薬の研究本部長宮内達雄執行役員は次のようにコメントしています。
「メタボロミクスはライフサイエンスにおける最先端の分野のひとつであり、HMTはその中で特に優れた解析技術を持っています。創薬における応用は始まったばかりですが、今回の共同研究によってHMTの技術を利用し、今まで見つけられなかったバイオマーカーを効率的に発見することを期待しています。」

HMTの取締役を務める冨田勝教授は次のようにコメントしています。
「山形県発の先端技術が製薬産業に本格的に応用されることになりました。HMTではメタボローム解析による創薬支援技術の開発をビジネスの一つの柱と位置づけており、中外製薬の優れた創薬技術と結び付けることで、画期的な創薬の方法論を構築できると考えています。また、今回の共同研究によってHMTのメタボローム解析技術の開発が促進され、さらに充実したものになるでしょう。」

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