ABC’s of Metabolomics

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肥満遺伝子はあるのか?

こんにちは、バイオメディカルグループの篠田です。私は子育て5年目なのですが、週末も子供と格闘する時間が多く、運動する時間がとれず(言い訳?)体重が増加傾向なのが目下の懸案事項です。もし自分が遺伝的に肥満体質とわかれば、もっと危機感を持つのでしょうが、そんな生まれもっての「肥満遺伝子」はあるのでしょうか?…

アレルギー反応に特徴的な代謝

こんにちは、バイオメディカルグループの大賀です。今年はお花見には行かれましたか?こちら鶴岡はこの週末が桜の見頃だそうです。お天気の方が少し心配ですが、チャンスがあれば、私もお花見を楽しみたいと思っています。

昨今、さて、桜以外の春の植物、いえば何が思い浮かびますか?ここで「スギ」と答えられた方は...きっと、花粉症に悩まされている方でしょうね。私も近年はそれほどではありませんが、ひどい年にはゴミ箱がティッシュで溢れてしまいます。

花粉症は、体内免疫系の過剰反応によって引き起こされる、アレルギー疾患の一つです。アレルギー反応の主役は、抗原・抗体といったタンパク質や白血球などの細胞ですが、代謝低分子の中にも重要な役割を持つものがあります。…

代謝の理解には物理生物学も必要

ほんとに、春ですねぇ…

今日はこちら鶴岡、雲一つない晴れ空です。こんな気持ちが良い日は何も考えずにボーっとしていたい!バイオメディカルグループの大賀です。いえいえ、お仕事はちゃんとしていますが…

しかし、思えば人間とは悲しいもの。何もせずにボーっと(じっと)していてもお腹がすきます。この「生命活動を維持するために生体で自動的に(生理的に)行われている活動に必要とするエネルギー量」のことを基礎代謝と言うのですが、これに関して、かなり個人的な理由で、興味深い論文が先週のNatureに掲載されていました(Curvature in metabolic scaling)。…

4つ目の代謝経路

こんにちは、バイオメディカルグループの大賀です。

こちら鶴岡研究所、今日は新年度に向けての席替えを行っています。デスクと一緒に気持ちも入れ替えて、新しい年度の幕開け準備が整いました。

そういえば、この4月からはじまるものの一つに、Nature Group から新発刊される「Nature Communication」がありますね。Natureというと私、個人的には購読するか否か悩ましい「お高い」ジャーナル、というイメージがあるのですが、Nature Communication はオープン・アクセス・ジャーナル とのことです。創刊号として掲載されるのはどんな論文でしょう?楽しみですね。

そんなNature(本誌)先週号に、面白い論文が掲載されていました。…

[第4回マルチオミクス] ワールブルグ効果の再興―がんは代謝研究だった?

こんにちは、バイオメディカルグループの篠田です。今回はがんとメタボロミクスについてお話しします。

昨今、がんは遺伝子の病気ということになっており、例えばWikipediaで”がん(悪性腫瘍)“を調べると、

と最初に書かれています。…

足下に目をやれば

こんにちは、バイオメディカルグループの大賀です。

こちら鶴岡、今朝は気持ちのいい晴れ空が広がっていました。久しぶりに歩いて通勤して来たのですが、その途中、ふと足元を見ると小さなフキノトウが。自動車に乗っていては、決して見つけられない春の萌し。意外なほどに身近な景色からの嬉しい発見でした。

フキ (蕗: Petasites japonicus) といえば、季節の食材としてお馴染みですが、薬としても昔から用いられています。漢方では咳止めや痰切りに処方されているそうですし、その他にも抗癌・抗炎症作用が報告されています。また、最近では花粉症対策のサプリメントとしても扱われているそうですね。一方、動物モデルの実験では、若い花茎を大量に摂取すると肝腫瘍が形成されることが報告されています(もっとも、灰汁抜き調理したものをほどほどに食べる分には、気にしなくても良いそうですよ)。まさに薬と毒は裏返し、の良い例ですね。…

猫の日-平成22年2月22日22時22分

こんばんにゃ。この瞬間のために、3 分前からモニター前で待機していました。なんでしょうね、撮影を終えた後に感じたあの達成感と虚しさは...バイオメディカルグループの大賀です。

なにはさておき、昨日は2月22日、にゃんこ (猫) の日だったそうですね。

この場で言うまでも無く、ネコは人間にとっての古くからのパートナー。もともとはネズミを捕獲する、穀物の番人として飼われていたそうですが、今では時に、家族の中でお父さんよりも地位が高いこともあるとかないとか。特にネコ派という訳ではない私ですが、それでもたまに動画などでそのかわいさにノックアウトされることがあります。…

人それぞれの基準

バイオメディカルグループの大賀です。

ニュースでご存知の方もいらっしゃるでしょうか?先週末、こちら鶴岡はこの冬一番の大雪でした。私自身も、車の運転中にホワイトアウト (激しい吹雪で視界ゼロになってしまうこと) に遭遇するという恐怖体験をしました。ウワサには聞いていましたが、本当に、数十センチ先を走っている車が見えなくなるのですね...我ながらよく生還できたものです。

しかもその後、自分の中の安全基準が狂ってしまったようです。今日も路上には雪が残っていて十分に危険だったのですが、「あの時に比べれば」なんて思ってついスピードを上げてみたり。鶴岡で初めての冬は雪道を運転する人の気が知れなかったのですが、私もだんだん雪国仕様になってきたのでしょうか?いずれにせよ、安全運転には気を配らなければなりませんが。

ところで、どうやら私たちの『健康の基準』値も人それぞれ、かもしれません。…

[第5回メタボロミクスと統計解析] メタボロームデータと統計的仮説検定 その2

山本です. 前回, p-valueの補正の必要性について述べました. 簡単に振り返ります.

統計的仮説検定において, 有意差あり無しの判断を, 独立な複数の仮説検定を行うことを考慮せず, 別々に検定を行っただけのp-valueを用いて行うと, 1種の誤り(差がないという帰無仮説が正しいのに, 間違って差があるとしてしまう誤り)が, 3つの物質の時には, 5%から14%に大きくなります. また直感的にも, データセット全体で相対的に特に差の大きな物質を特定する, という観点が欠けているのは, バイオマーカー探索においては不十分な感じがします. …

酢酸菌にはお世話になっております

こんにちわ、バイオメディカルグループの大賀です。鶴岡は先週から季節外れの晴れ空が見えたりもして、積っていた雪もすっかり溶けていました。もしかしたら、もう春? なんて冗談を言っていましたが、今朝起きたら僅か一晩で一面の雪景色に戻っていました。

そんな天気もどこ吹く風、暦の上では早や立春、節分ですね。そういえば昨年は節分豆について取り上げましたが、節分といえばもう一つ、恵方巻きも欠かせません!と思っていたのですが、実はコレ、二、三十年くらい前までは関西のローカル行事だったものを、いろいろな業界で販促キャンペーンとして全国に広めたものだそうですね。それにしても、家族揃って無言で同じ方向を見つめながら太巻きを口いっぱいに頬張る、あのシュールな光景を全国に広めるとは...とんでもないモノを流行らせてくれたものです。…

メタボロ太郎なう

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