メタボローム解析(メタボロミクス)は、極性を持った小分子や脂質などの代謝物質を網羅的に解析する手法です。(詳しくはこちら)
メタボロミクスを用いることで、細胞や臓器、個体における生理的な状態や病態の進行に伴って変化する生体内の挙動について、ある時点における「スナップショット」としてデータを取得することが可能となります。
種々の感染症研究にメタボロミクスを応用すると、病態の重症度に関連するような特異的な代謝の変動を見極める一助となるほか、重症化する患者の兆候や治療効果の有無、薬剤の効きやすさの指標となるような潜在的なバイオマーカーの発見などが期待できます。
基礎的な実験から臨床的な試験に至るまで、感染症研究にぜひHMTのメタボロミクスをご活用ください。
黄熱(yellow fever)の研究においてHMTのメタボロミクスを活用していただいたDuke-NUS Medical SchoolのChan Kuan Rong先生に独占インタビューを行いました。
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Metabolic perturbations and cellular stress underpin
susceptibility to symptomatic live-attenuated yellow fever infection.
Chan KR, Gan ES, Chan CYY, Liang C, Low JZH, Zhang SL, Ong EZ, Bhatta A, Wijaya L, Lee YH, Low JG, Ooi EE.
Nat Med. 2019. 25(8): 1218-1224
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的な広がりを見せる中、ワクチンや新しい治療法開発の需要が高まっています。
HMTでは、メタボロミクス技術を用いて、バイオマーカーや新規創薬ターゲットの特定、薬剤やワクチンの有効性や毒性などの研究を支援いたします。
ここでは、前臨床研究や臨床研究におけるメタボロミクスの有用性について、いくつかのアイデアをご提案いたします。
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