日本食品科学工学会第64回大会

腸内容物メタボローム（低分子代謝産物）は、吸収され血中に移行した場合、全身を巡る可能性が高く健康への影響は大きい。そのため、腸内環境と宿主の健康の研究において、腸内マイクロバイオーム解析と並行してメタボローム解析も必須である。本セミナーでは、演者らが約8年前からメタボロミクスを利用して腸内菌叢が生体に与える影響を調べてきた結果得られた基礎的データと、機能性食品開発に用いた応用例を紹介する。また、生体への影響を正しく解釈するにあたり、サンプリングや抽出法に拘って来た経緯があり、それらも紹介する。