こんにちは、B&Mの大賀です。このシリーズではフラクソミクスに関する近年の研究例を紹介しています。今回は測定データではなく、数学的モデルから代謝フラックスに迫る試みに注目したいと思います。…
こんにちは、バイオメディカルグループの篠田です。
いくら食べても太らない人もいれば、お酒も飲まないし、食事も気をつけているのに太ってしまう人もいます。昨今のGWAS解析により、肥満と関連するアレルが発見されてきていますが、では、遺伝的に太りやすい人が運動して、どのくらい効果があるのでしょうか? 先天的に太りやすい人は、痩せることをあきらめたほうが良いのでしょうか?最新のPLoS Medicine誌の研究成果によると、そんなことはなさそうです。…
こんにちは、B&Mの大賀です。前回は、メタボロミクスと共に安定同位体ラベルや数理モデルを駆使した近年の代謝フラックス解析を紹介しました。今回は代謝フラックス研究者が陥るであろうジレンマについてお話します。
代謝フラックスのデータを得る時、多くの研究者は『あるジレンマ』に突き当るのではないでしょうか?そのジレンマとは「多くの測定法が侵襲的であるため、データを得ると同時にその時点から先の代謝情報を失ってしまう」というものです。…
こんにちは、B&Mの大賀です。前回は培養細胞・微生物のフラックス研究を紹介してきましたが、今回は多細胞システムの研究成果を3報ご紹介します。
一報目は、HMT研究員藤森の十八番の植物メタボローム研究です。…
こんにちは、B&Mの大賀です。代謝フラックスにおけるメタボローム解析の活用について、今アツい論文をお届けしています。今回は、最近発表された研究成果の中から、とりわけ私をアツくしてくれた論文を4報ご紹介したいと思います。…
こんにちは、B&Mの大賀です。いまアツいメタボローム解析とは?第一弾、代謝フラックス解析のレビュー3報目のご紹介です。
3報目は、微生物の醗酵育種にフォーカスして、特に解析理論が詳しく説明されている最新のレビューです。…
こんにちは、B&Mの大賀です。前回から、いまアツいメタボローム解析とは?第一弾として、代謝フラクソミクス解析のレビューをご紹介しています。
2報目にご紹介するのは、2年前に紹介した論文のコレスポンディングオーサーであるUwe Sauer博士のグループから出たレビューです。…
こんにちは、なんだかずいぶんお久しぶりですね。B&Mの大賀です。
鶴岡に来て3年目の今年、実は初めて、夏の盛りに実家がある関西に帰省しました。「庄内も夏になるとやっぱり暑いね~」なんて言っていましたが、なんのなんの~久し振りに味わう熱帯夜は「これが温暖化というヤツか?」と言わざるを得ない、記憶の中のモノとは桁違いの不快感...ああ、もう南国には住めない体になったのだ、とこちらで流れた時間(と失った体力)に思いを馳せる、今日この頃です。
さて、振り返れば早いもので、このメタブローグもかれこれ2年以上続いています。この僅か2年という期間で、メタボローム解析が活躍する分野は本当に大きく広がりました。以前からも折にふれて色々なメタボローム解析事例を紹介してきましたが、今回からしばらくの間、いま特にホット(だと大賀が勝手に思っているよう)なメタボローム研究分野を集中的に取り上げて、紹介していきたいと思います。…
バイオマーカー・分子診断事業部の藤森です。植物メタブローグ第七弾です。
前回のブログでは、カルビンサイクルのフルクトース1,6-ビスリン酸ホスファターゼとセドヘプツロース1,7-ビスリン酸ホスファターゼを過剰発現させた植物体(タバコ)で、二酸化炭素の取り込みが上昇し、スクロースやデンプンレベルが増加し、生育が上昇することを紹介しました。
しかしながら、カルビンサイクルの律速段階は、リブロースビスリン酸カルボキシラーゼ(Rubisco)酵素による二酸化炭素を二酸化炭素受容体代謝物に固定する代謝反応であると昔から考えられてきており、この仮説をサポートする結果も多く得られています。そこで、今回のブログでは、Rubiscoを過剰発現させたイネで、二酸化炭素の取り込みや生育について調べた論文についてお話します。…
バイオマーカー・分子診断事業部の藤森です。植物メタブローグ第五弾です。
前回に引き続き、2-オキソグルタル酸の供給を増加させる植物を作製して解析した論文の2報目を紹介します。…