自分のサンプルを測りたい
測定可能なサンプル種は?
生体由来のサンプルでしたら、ほとんどのサンプルが分析可能です。
・生体液(血漿、血清、全血、血球、尿、涙、汗、母乳、脳脊髄液など)
・生体由来試料(肝臓、腎臓、肺、筋肉、脳、血管壁、膵臓、前立腺、皮膚、毛髪、脂肪組織、腸粘膜、大便など)
・培養細胞関連(接着細胞、浮遊細胞、血球細胞、培養上清など)
・微生物関連(培養微生物(大腸菌、枯草菌、酵母、乳酸菌、糸状菌など)、培養液、微細藻類など)
・植物関連(植物葉、茎、果実、花弁、種子、藻類など)
・食品関連(食肉、野菜、飲料、発酵食品、酒、調味料など)
太字となっているサンプルは特に多くご依頼をいただくサンプルです。
上記以外にも様々なサンプル種の実績がありますので、珍しいサンプルをお持ちの場合もぜひご相談ください。
必要なサンプル量は?
必要となるサンプル量は測定に用いる装置等によって異なりますが、弊社の主要プランでは下記の必要量となります。
記載の量より少ないサンプル量であっても解析することは可能ですのでご相談ください。
| サンプル種 |
備考 |
必要試料量
(水溶性代謝物質解析) |
| 血液 |
血漿・血清 |
120 μL |
| 全血 |
50 μL |
| 尿 |
|
100 μL |
| 唾液 |
|
240 μL |
皮膚角層
(テープストリッピング) |
|
1 枚 |
| 糞便 |
|
30~50 mg |
| 動物組織 |
肝臓, 脳, 筋肉など
(白色脂肪組織以外) |
20~40 mg |
| 白色脂肪組織 |
約 150 mg |
| 培養細胞※1 |
接着細胞、浮遊細胞 |
1.0~5.0×106 cells |
| 血球細胞等 |
1.0~5.0×107 cells |
| 培地・培養上清 |
|
240 μL |
| 微生物 |
大腸菌など
(直径が1 μm程度のもの) |
20/OD600 相当※2 |
酵母など
(直径が10 μm程度のもの) |
10/OD600 相当※2 |
| 糸状菌 |
50 mg(湿重量) |
| 植物組織 |
葉, 茎, 果実など |
20~40 mg |
| 乾燥粉末 |
約 100 mg |
| 食品 |
液体 |
500~1,000 μL |
| 固体(生もの) |
20~40 mg |
| 固体(乾燥粉末) |
100~500 mg |
※1 HepG2、HEK293など、一般的な大きさの培養細胞では、1.0~5.0×106の細胞数が必要です。
細胞の大きさにより必要細胞数は変化しますので、特殊な細胞を用いられる実験の場合には事前にお問い合わせください。
※2 「/OD600」は、(OD600の値)× mLを意味します。たとえば「20/OD600」の場合は、サンプルのOD600値が0.5であった場合に40 mL分の、OD600値が2.0であった場合に10 mL分の菌体量が必要となります。OD600値の計測が困難な場合、湿重量や乾燥重量を秤量してください。
また、解析に供するサンプル量は補正値として用いる重要な値となりますので、必ず正確な秤量、計測の上お知らせいただきますようお願いいたします。
サンプルはどんな状態で準備すればいい?
サンプル種が糞便、培養細胞、微生物の場合については、お客様のもとで代謝物質の抽出まで行っていただいたうえでの送付をお願いしております。ご注文をいただきましたら弊社から抽出に必要な資材とプロトコルをお送りいたします。特殊な機械等は必要としません。
それ以外のサンプル種の場合には、凍結状態のまま弊社研究所にお送りいただくだけで測定・解析が可能です。食品など常温保存を行うものについては常温のままお送りいただけます。
どんなプランを選べばいい?
プランを選ぶ際にはまず、水溶性の代謝物質と脂溶性の代謝物質、どちらに着目するか決めていただくことをお勧めします。
解糖系やTCA回路を介したエネルギー代謝やアミノ酸代謝など、一次代謝に深く関連する代謝物質の解析であれば水溶性代謝物質の解析を行うプランが適しています。一方、脂肪酸やアシルカルニチン、ステロイドといった脂質に着目する場合などは脂溶性代謝物質の解析を行うプランが適しています。
ただし分離・測定機器の性質上、一般的な区分での水溶性・脂溶性に当てはまらないものもございます。プランごとの詳細な解析対象物質については資料ダウンロードページに掲載されていますので、そちらからご確認ください。
最適なプランがわからない場合、お客様の試験背景などをお伺いした上で弊社営業が最適なプランをご紹介いたしますので、まずはご相談ください。

初めてメタボローム解析を行う時に気を付けることは?
・液体サンプル以外のサンプル種については、元のサンプル量によらず一定量の溶液で代謝物質を抽出・測定してから、元のサンプル量を用いて補正計算を行い、単位量あたりの代謝物質量を計算します。そのため、元のサンプル量を正確に計測しておくことが非常に重要となります。特に動植物の組織サンプルや細胞サンプルにつきましては、重量の計測や細胞数の計測など、補正のための値を必ず取っていただくようお願いいたします。
また、水分含有量の差が重量に影響を与える場合もありますので、水分含有量などが大きく異なると考えられるサンプルの場合、前もって凍結乾燥等の実施を推奨する場合がございます。
培養細胞ですと、細胞種によって大きさが異なる場合や薬剤処理によって細胞の大きさが変わってしまう場合などは、細胞数ではなくタンパク質量等での補正が有効となる場合もございます。
・凍結サンプルをお送りいただく場合には、凍結再融解の回数などにご注意ください。サンプル採取からの経過時間や凍結再融解の有無などによって代謝物質量は変動いたしますので、可能な限り検体間での条件を揃えてください。また、凍結再融解を防ぐためにも、サンプル採取時に必要量を切除・秤量の上保管いただくことを推奨いたします。
・動植物から必要重量のサンプルを採取する場合、一部分のみを切り取って解析を行う必要があります。このとき、切り取る部位を検体間で揃えていただくことを推奨しております(たとえば植物の葉の先端を解析に供するのか、根元を用いるのか、など)。部位ごとに代謝物質量が大きく異なることも考えられますので、どの部位を試験に用いるかなどは予め検討をお願いいたします。
・質量分析計(MS)の性質上、異なる時期に行った試験の数値を比較することは困難な場合がございます(春に測定したサンプルAの値と秋に測定したサンプルBの値を比較する、など)。比較を必要とするサンプルについては、必ず一試験内で同時に測定するようにしてください。
注文までの流れは?
ご注文にあたり、まずはお問い合わせください。Web面談等を通じて、試験目的に沿った受託解析プランのご紹介など、担当営業がサービスについてのご説明をいたします。お客様のご要望をお聞きしたうえで、受託解析サービスのお見積もりを作成いたします。見積書と同時にお渡しする発注書に必要事項をご記入のうえFAXにてご送付いただきますと、正式な発注となります。
