短鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸の分析に特化したオプション

短/中鎖脂肪酸分析
 
短/中鎖脂肪酸分析は、直鎖脂肪酸に加え分岐鎖脂肪酸を含む短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸を高感度に分析するオプションです。
24物質を分析対象とし、1点検量による試料中濃度の結果を報告します。
短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸の一部は弊社解析プランの分析対象に含まれますが、本オプションでは、より高感度で精度の高い定量値としてのご報告が可能です。腸内細菌関連の研究、バイオマーカー探索、脳腸相関の解析など様々な分野でご活用いただけます。
結果は解析報告書にまとめます。また、Excelデータも納品いたします。

オプションの特長

  • 酢酸(C2)からラウリン酸(C12)までの短鎖脂肪酸中鎖脂肪酸の分析が可能
  • 酪酸(直鎖型)とイソ酪酸(分岐鎖型)などの異性体も、それぞれ分離して分析が可能

短鎖脂肪酸は腸内細菌で産生される代謝産物として腸壁細胞へのエネルギー源のみならず、腸内環境の改善や免疫調整など健康維持に重要な役割を果たしている事が知られています。中鎖脂肪酸はβ酸化でエネルギー源になり易い事から、スポーツ医学や介護食などヘルスケア分野でも注目されています。炭素鎖が分岐した構造を持つ分岐鎖脂肪酸の一部はタンパク質発酵を介して産生されることが知られており、腸内細菌によるタンパク質発酵の指標として活用されています。

  • 糞便のみならず血液中の微量な短鎖脂肪酸の測定にも対応
  • 短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸に特化した分析による高感度で精度の高い定量


腸管で生成される短鎖脂肪酸の一部は、門脈系を通して血液中に取り込まれます。血中短鎖脂肪酸は存在量は少ないものの、昨今の研究からシグナル分子としての役割や血中コレステロールへの関与などが示唆され注目されています。
HMTでは短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸に特化した分析により、糞便のみならず血液中の微量な短鎖脂肪酸の測定にも対応しております。
また、血液と糞便の両サンプルを測定することで、「脳腸相関」の研究にもお役立ていただけます。

  • 1点検量による試料中濃度の絶対値を報告

糞便中や血液中の短鎖脂肪酸・分岐鎖脂肪酸の「比」や「総量」を使用した生理活性・機能性シグナルが報告されています。
HMTでは、1点検量による試料中濃度の絶対値を報告するため、比や総量を算出していただけます。

 短鎖脂肪酸・分岐鎖脂肪酸の比や総量より生理活性/機能性を考察している論文例
※ HMTの分析事例ではありません

短鎖脂肪酸量を腸内細菌叢の活性の指標としている例
分岐鎖脂肪酸と短鎖脂肪酸の比率を“protein fermentation”の指標としている例
短鎖脂肪酸量を腸‐全身の相関の指標としている例

解析条件

オプション概要 分岐鎖脂肪酸を含む短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸24物質を分析し、1点検量による試料中濃度の結果を報告します。
高感度解析により、血液中の微量な短鎖脂肪酸を分析することも可能です。
解析対象 酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ペラルゴン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2-メチル酪酸、2-メチル吉草酸、3-メチル吉草酸、4-メチル吉草酸、2-メチルヘキサン酸、4-メチルヘキサン酸、5-メチルヘキサン酸、2-メチルヘプタン酸、6-メチルヘプタン酸、4-メチルオクタン酸、4-メチルノナン酸
対象プラン ベーシックスキャンデュアルスキャンオメガスキャンオメガスキャンアドバンストエルシーベーシックスキャンエルシーオメガスキャンエルシーオメガスキャンアドバンスト
対象試料種 血液、糞便、微生物、培地
納期 お問い合わせください(短納期希望の場合はご相談ください)

よくある質問

短/中鎖脂肪酸分析はどの解析プランにつけることができますか?

下記の解析プランにオプションとしてつけることができます。

 

価格はどのくらいですか?

お問い合わせください。

 

解析の依頼方法や流れが知りたいです。

「ご依頼方法~その後の流れ」をご覧ください。

 

測定サンプル量や試験デザイン、報告書などについてはこちらをご確認ください。