本年度の募集は終了しました
メタボロミクスは、注目を集める”オミクス”研究の中でも、表現型にもっとも近い代謝物質を総合的に解析する研究として、近年成長著しい分野です。
そこで、萌芽性を持つ諸分野の若手研究者に新規技術であるメタボロミクスを研究に採り入れることを奨励し、新たな領域を切り拓く先導的研究を行う機会を提供します。研究の奨励を通して、科学の発展と次世代の科学を担う人材の育成に寄与することを目的としています。
- 研究対象領域
- メタボロミクスを利用し、当該分野の新たな領域を切り拓く独創的・挑戦的な研究。生命科学・医学・化学・環境科学など、分野は限定しません。
ただし、当社および慶應義塾大学先端生命科学研究所と既に共同研究・受託解析契約を結んでいる研究室からの既存研究の延長とみなされる課題は、本助成の趣旨から外れるため対象外とします。<研究テーマ例>
・バイオマスの利活用推進への応用
・他の生命科学系データベースとメタボロミクスの連携による知識抽出
・メタボロミクスを利用した新規アッセイ技術
・メタボリックシンドローム治療薬の創薬シーズ
・高分子との相互作用解析
・バイオコンピューティングへの応用
・トランスポーターの機能解析研究
・細胞を用いたタンパク生産の最適化研究
・病態モデルの解析研究
以上は研究例であり、募集分野を限定するものではありません。自由な発想による応募をお待ちしております。 - 募集対象者
- 2009年4月1日現在、日本国内の大学院で意欲的に研究活動に従事する大学院生(博士課程および修士課程)。研究科・専攻は問いません。ただし、慶應義塾大学政策・メディア研究科に所属する学生は対象外とします。
- 助成内容
- (1)大賞 最大1名
① 500万円相当のメタボローム解析パッケージ
② 助成金30万円
③ メタボローム解析セミナーへの招待およびコンサルティング
(9月29日10月16日(予定)HMT本社研究所にて開催・交通費・宿泊費はHMTが負担します)
(2)奨励賞 最大4名
① 300万円相当のメタボローム解析パッケージ
② 助成金10万円
③ メタボローム解析セミナーへの招待およびコンサルティング
(9月29日10月16日(予定)HMT本社研究所にて開催・交通費・宿泊費はHMTが負担します) - 選考方法
- 学識経験者を含むHMTメタボロミクス先導研究助成選考委員会において選考審査を行います。応募状況によっては面接を行う場合もあります。
- 選考結果通知
- 申請に対する採否の結果は、HMTウェブサイトにて発表します。
- 採択課題等の公開
- 採択した研究課題等については、次の情報について公開します。
[受賞区分、研究課題名、助成対象者の所属、氏名]
ただし、研究内容の性格上、一部非公開が望ましい場合はご相談に応じます。 - 提出書類
- (1)2009年度HMTメタボロミクス先導研究助成交付申請書
[450clicks]
(2)CV (履歴書)
形式は問いませんが、氏名・所属・連絡先・経歴・指導教官を明記してください。また、該当項目がある場合は、獲得したフェローシップ・所属学会・業績についても記載してください。 - 申請方法・受付期間
- 提出書類を1部下記申請書送付先までご送付ください。受付期間は2009年6月1日から2009年8月31日(必着)までとします。
- 申請書送付先
- ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
〒997-0052 山形県鶴岡市覚岸寺水上246-2
担当:篠田幸作 - その他の申請条件
- (1)副賞のメタボローム解析から得られる知的財産権は受賞者に帰属します。
(2)当該解析から得られた研究成果を学会誌等に発表する場合、本助成を受けて実施した旨を明記することを条件とします。
(3)申請書は返却いたしませんので、ご了承下さい。 - 助成についてのお問い合わせ
- ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
担当:篠田幸作
TEL/FAX: 0235-25-1447/1450
FAQ
Q. 副賞のメタボローム解析パックでは、どれくらいの規模の実験が可能ですか?
A.大賞は最大25検体、奨励賞は最大15検体の分析ができます。25検体なら、例えばN=5で5群の比較(5点での経時変化など)ができます。研究テーマに合わせて検討してください。受賞者には、研究テーマに合わせて実験デザインなどの詳細なコンサルティングを行います。実験規模にとらわれず、柔軟な発想で研究テーマをご応募ください。
09/06/02
Q. どんな代謝物質が分析できますか?
A.解糖系・TCA回路に含まれる代謝物質やアミノ酸など、約900代謝物質の分析が可能です。詳細なリストが必要な方は、sendou2009@humanmetabolome.comまでお問い合わせください。リストをお送りいたします。場合によっては、このリストに含まれない代謝物質の分析も可能です。
Q. 中性物質も分析できますか?
A.はい。前述の約900代謝物質リストには含まれていませんが、LC-MSでの分析により可能です。ただし、CE-MSとLC-MSを組み合わせて測定する場合は、CE-MSのみの場合より、先導助成の枠で測定可能な検体数が少なくなります。助成対象者には、枠内で考察に値するデータが得られるよう、弊社研究員がコンサルティングいたします。