ウェビナー概要
東北大学大学院 農学研究科 教授
野地 智法 先生の講演をお送りします。
子牛の腸内微生物の秘めたるチカラ
~難治性下痢症制御を可能にする糞便移植の生物学的意義とは~
= 要 旨 =
腸内に生息する微生物は、個体の健全性を保つ上で重要な役割を有していることが、近年の研究から次々と明らかにされています。我々は、難治性に至った下痢症を発症するレシピエント牛に対し、健常ドナー牛より採取した糞便を移植することで、その症状を劇的に緩和させることが可能であることを実証しました。加えて、子牛の下痢症制御を目的とした糞便移植が効果的である理由を、ドナーとレシピエントの糞便を用いた細菌叢解析(メタゲノム解析)および代謝物解析(メタボローム解析)により解明し、有効性に関わる細菌および代謝物を探索することに成功しました。本セミナーでは、子牛の腸内微生物の秘めたるチカラを明確化するための基礎研究成果を紹介することで、有用な腸内微生物を活用した次世代型畜産を構築するため微生物学的戦略を提案したいと思います。
講演の最後に質疑応答の時間がございますが、時間の関係上全ての質問にお答えできない場合もございますので、予めご了承ください。
日程・参加費用
日程 | 2022年 3月 18日(金)14:00~15:00 |
使用するツール | Zoom |
定員 | 先着順 300 名 |
参加費用 | 無料 |
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講演者情報
野地 智法 先生
【ご所属】
- 東北大学大学院 農学研究科 教授
【ご略歴】
- 2000年 東北大学農学部卒業
- 2002年 東北大学大学院博士課程前期修了
- 2005年 東北大学大学院博士課程後期修了 博士(農学)取得
- 2005-2009年 東京大学医科学研究所 博士研究員
- 2009-2012年 ノースカロライナ大学チャペルヒル校 博士研究員
(その間、2008-2010年 日本学術振興会特別研究員 SPD) - 2013年-2020年 東北大学大学院農学研究科 准教授
- 2015年-現在 東京大学医科学研究所 国際粘膜ワクチン開発研究センター 客員准教授
- 2015年-東北大学大学院農学研究科 食と農免疫国際教育研究センター
感染免疫ユニットリーダー - 2020年-現在 東北大学大学院農学研究科 食と農免疫国際教育研究センター
副センター長(研究、医農連携担当)、医農免疫連携ユニットリーダー - 2021年-現在 東北大学大学院農学研究科 教授