未同定ピークも含めて報告する、脂溶性・中性の代謝物質の高感度ノンターゲット解析プラン
エルシーオメガスキャンアドバンストは、脂溶性・中性代謝物質について、物質名が報告される代謝物質(450種以上)に加えて、物質名が不明なピーク(未同定ピーク)も含めて網羅的かつ高感度に解析するノンターゲット解析プランです。
脂肪酸・アシルカルニチン・胆汁酸・ステロイド誘導体など、解析対象として様々な物質を網羅する高感度解析の「エルシーオメガスキャン」に加えて、高感度のLC-FTMSで解析可能なあらゆるピークも合わせて報告する(ノンターゲット解析)、最も網羅性の高いプランです。
未同定ピークは、Human Metabolome Database(HMDB)やPubchem Databaseに照合され、質量電荷数比(m/z)から推測される候補化合物の一覧として報告されます。
既知の代謝物質だけではなく、新規機能性物質を探したい・食品や化粧品等の商品品質評価指標を確立したい・未知のバイオマーカーを探索したい、といった方にオススメです。
ノンターゲット解析とは?
測定対象物質が決まっている「ターゲット解析」とは異なり、測定対象物質を定めずに解析を行う手法を「ノンターゲット解析」と呼びます。
HMTでは脂溶性・中性代謝物質について、450種を超える測定対象のリスト(アノテーションリスト)を有していますが、このリストに入っていない代謝物質も多く存在します。
通常の解析ではリスト外のピーク(解析の結果出てくる山型の信号を「ピーク」と呼びます)は報告されませんが、エルシーオメガスキャンアドバンストではこれらの物質名が不明なピークについてもご報告いたします。
これらのピークは質量電荷数比(m/z)と液体クロマトグラフィーの保持時間(RT, Retention Time)が判明しており、得られたm/zをもとに物質の化学式を推定することができる場合があります。m/zをデータベースに照合した結果として候補物質が提示されることもありますし、データベースには報告のない物質である可能性も考えられます。
食品機能性成分の広範囲なスクリーニングや創薬分野における新規標的化合物探索、更には未知のバイオマーカー探索などを目的とした研究に適しています。
結果は解析報告書にまとめます。また、Excelデータも納品いたします。
解析報告書には、以下のものが含まれます。
- 未同定物質を含む検出されたピークの検出値(標準化面積値)
- 面積値を用いた群間比較結果
- (既知物質のみ)主成分分析(PCA)、階層的クラスタリング解析(HCA)結果のヒートマップ