Metabolite of the Weekでは、みなさまの研究にお役立ていただけますよう、代謝物質の機能や役割について紹介をいたします。
今回はアスパラギン酸(Aspartic acid)について紹介をいたします。
アスパラギン酸
- L-アスパラギン酸はアミノ酸の中でも特に様々な重要な役割を担っており、“十徳ナイフ”のように多機能なアミノ酸です。
- 一般的なD-アミノ酸は2つ存在し、一つはD-セリン、もう一つはD-アスパラギン酸です。
- D-アスパラギン酸は神経伝達やステロイドホルモンに関与して、その制御を受けるようです。
- L-アスパラギン酸はリンゴ酸-アスパラギン酸シャトルに関与することで、細胞質からミトコンドリアマトリックスに追加のNADHを供給する手助けをしています。
- L-アスパラギン酸はL-シトルリンと反応して、L-アルギニンの合成とTCAサイクルへのフマル酸の供給につながります。
- L-アスパラギン酸はカルバモイルリン酸と反応して、ピリミジンのde novoの合成につながります。
- L-アスパラギン酸はIMPと反応して、AMPの合成につながります。
- L-アスパラギン酸は神経伝達物質および免疫賦活薬としても作用します。
- L-及びD-アスパラギン酸はいずれも甘味受容体を活性化します。一方、L-アスパラギン酸は核酸が一緒に存在すると旨味味覚反応にも寄与します。
- L-アスパラギン酸は主に細胞質でオキサロ酢酸から合成される非必須アミノ酸です。
- 微生物はL-アスパラギン酸を利用してβ-アラニンを生成し、CoAやカルノシンの生合成につなげます。
- 微生物のL-アスパラギン酸の代謝経路は、いくつかのアミノ酸やホモセリンおよびエクトインの生合成につながっています。
おすすめ解析プラン
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