JASIS 2013JASIS 2013

HMTは、JASIS 2013(2013年 9月 4日 – 9月 6日)に出展いたします。

日時
2013年 9月 4日(水)~ 9月 6日(金)
会場
幕張メッセ国際展示場(千葉県千葉市)
参加費
無料

HMTはメディカルイノベーションゾーン内M-12で展示いたします。HMTのブースにお立ち寄りいただいた方には来場特典がございます。ぜひお立ち寄りください。

大会の詳細はJASIS 2013のウェブサイトをご覧ください。


アライアンスプレゼンテーションを行います。

CE-MSメタボロミクスによる創薬支援マーカーの探索事例
日時
9月6日(金)15:20-15:45
会場
展示5ホール メディカルイノベーションゾーン内 M-A
席数
50席
参加費
無料
事前登録
不要

【要旨】

キャピラリー電気泳動‐質量分析(CE-TOF MS)は、生体内に存在する多様な低分子代謝物質を高感度に測定することができる強力な手法であり、本手法を用いた代謝物質の網羅的解析(メタボロミクス)は日本が世界に先駆けた研究を行っている分野である。当社では、長年にわたりCE-TOF MSによる研究開発を行っており、中枢神経・精神疾患や代謝疾患などの新しい診断基準となるバイオマーカーを確立することに成功した。これらのバイオマーカーは、疾患の診断だけではなく創薬およびコンパニオン診断の指標としても大きな有用性を持っている。本講演では、当社における疾患および診断バイオマーカーの開発事例を報告するとともに、その探索を実現した最新のCE-MSメタボロミクスを紹介する。

このほかの演題はJASIS アライアンスプレゼンテーションもウェブサイトでご覧ください。


JASISコンファレンスでプレゼンテーションを行います。

中心代謝物質のプロファイリングで「がん」を見分ける
日時
9月4日(水)11:10-11:35
会場
国際会議場1階103会議室
開催テーマ
健康計量ビジネスへの道
参加費
無料
参加登録
推奨(お弁当(無料)をご希望の方は事前にご登録ください)

【要旨】
代謝解析で生活習慣病の研究を―と言われてまっさきに思い浮かぶものは、糖尿病や脂質異常症などの「メタボリック・シンドローム」かもしれません。しかし、5大疾病の一つであるがんこそが、世界で今最も注目されている代謝疾患と言えるでしょう。癌の代謝研究は古くからの生命科学における重要なテーマですが、近年の分析技術の発達により、発見から長い年月が経ち当たり前となりつつあった特有の代謝―ワーバーグ効果(解糖系の亢進)やアミノ酸資化―にも新たな一面が見えつつあります。

【CE-MSによるメタボローム解析】
キャピラリー電気泳動‐質量分析(CE-MS)は、生体内に存在する多様なイオン性代謝物質を高精度に測定できる強力な分析手法です。この手法を使うことで、かねてより広く利用されているLC-MSやGC-MSでは難しかったイオン性・親水性物質の一斉分析が可能となりました。
実はこれらの物質の多くは、細胞内でエネルギーが作られる化学反応、すなわち全ての生命にとっての中心である「代謝」に関わる化合物です。細胞の増殖異常を伴うがんでは、代謝がまさに病態の本質に関わる因子であることから、その挙動を網羅的に捉えることができるCE-MSは、21世紀のがん研究を加速させる強力なツールとなり得ます。

【中心代謝の代謝プロファイリング】
我々はCE-MSの強みを生かして中心代謝の解析に特化した細胞の代謝プロファイリングツール「C-SCOPE」を開発しました。
分析対象は、過去の文献からがん代謝との関連が深い代謝物質を選抜しました。これら116の代謝物質の中には試料中の濃度が低く検出されにくい代謝中間体も含まれますが、高感度質量分析装置による分析メソッドを確立することで解決しました。高感度な分析により得られた代謝物質の濃度から生化学パラメータを算出し、測定データの「生命現象の指標」への変換を可能にしています。
最新の技術と研究者が長年積み重ねてきた知見を組み合わせ、がん代謝をより深く捉え直すためのツールとして提案しています。

【代謝プロファイリングによるがん組織の鑑別】
CE-MSによりがん組織の代謝プロファイリングを得た結果、腫瘍の部位・あるいは分化度によって、がんの代謝異常にもヘテロ性があることが明らかになりました。このようながんの鑑別指標の多くが中心代謝の物質であり、C-SCOPEの有用性が裏付けられました。さらに、細胞内のエネルギー生産におけるがん特有の代謝を発見し、これを阻害することで細胞増殖を抑制することにも成功しています。この他、CE-MSによる中心代謝の解析により多くの研究成果が生まれつつあります。
代謝プロファイリングは、様々な生命研究に活用できる便利なツールである一方、研究目的に合わせてより有効なツールにカスタマイズすることが可能です。将来は、中心代謝に限らず、様々な疾患代謝における「代謝指標」が普及すると期待しています。

このほかの演題はJASIS 健康計量ビジネスへの道のウェブサイトでご覧ください。

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