試料受け取りの翌日に結果を報告するネクストデイサービスを開始

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社※1(代表取締役社長:菅野 隆二、以下HMT)は、試料受け取りの翌日にCE-TOFMS※2によるメタボローム解析※3結果を報告するネクストデイサービスを本日発表しました。

研究開発分野では、研究スピードが研究成功の重要な要素となってきています。たとえば、研究開発で先行することが、特許権利の拡大につながると言われています。そこで弊社では、顧客のニーズが高い下記の受託分析・解析を迅速に行えるよう、前処理法、QA/QC法、分析・解析法等すべての工程を最適化した、解析サービスを開始しました。

・陽イオン性代謝物を対象
・2群、N=5、計10検体を分析
・2群間で差の認められた物質をレポート(p < 0.05)
・主要代謝物質(アミノ酸、ヌクレオシド、含窒素代謝物質など)の定量分析

その結果、同条件で通常2~4週間かかっていた試料の受け取りから報告までの期間を、ネクストデイサービスでは2日にまで短縮できるようになりました。

本条件での解析は、バイオマーカー探索や醗酵プロセスの改良、食品の代謝への影響の評価(機能性食品の効果測定)などに応用することができます。

ネクストデイサービスの販売価格は298万円(税抜)で 、今後1年間で50件以上の受注を見込んでいます。なお、10月末までは発売記念キャンペーンとして248万円(税抜)で販売いたします。

今後は上記以外の分析・解析条件にも対応できるよう引き続き研究開発を続けていきます。


NDS

プロファイル

※1 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社について
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(HMT)は、CE-MS法の技術をもとに2003年7月に設立され、今年で5周年を迎えるメタボロミクスのリーディングカンパニーです。主な事業内容はCE-TOF MSを利用したメタボローム受託解析で、メタボローム解析技術を用いたバイオマーカー探索のほか、医薬、機能性食品、発酵プロセスの最適化などの分野で実績を上げています。今後は環境、エネルギー、化学などの分野も視野に入れ、幅広い分野での貢献を目指しています。

※2 CE-TOF MS
キャピラリー電気泳動(Capillary Electrophoresis; CE)と飛行時間型質量分析計(Time-of-Flight Mass Spectrometer; MS)を組み合わせた分析装置であるCE-TOF MSは、高分離能と高分解能、高感度を併せ持ち、イオン性化合物の分析に威力を発揮します。細胞内の代謝物はほとんどがイオン性化合物であるため、生命科学研究に適しています。1つの細胞には数千種類もの代謝物質が存在するため、その解析の効率化は大きな課題となっており、CE-TOF MSには、迅速な代謝物質測定実現の期待が寄せられています。

※3 メタボローム解析
メタボローム解析(メタボロミクス)は、細胞や生体内に存在する代謝物質を包括的に測定し、生命現象を総体的に理解しようとする研究分野です。遺伝子を解析するジェノミクス、たんぱく質を解析するプロテオミクスなどとともに、生命科学における解析手法のひとつとして注目されています。

このニュースは以下のメディアでも報道されました

・日刊工業新聞 7月17日付7面
・山形新聞 7月18日付4面
・荘内日報 7月20日付2面

カテゴリーから検索

記事掲載年月から検索