こんにちは、B&Mの大賀です。今日は鶴岡、朝から雨が降っています。積もった雪が溶けるのは嬉しい限りですが、この季節の雨は冷たいの何の。思わず家に閉じこもって「冬ごもり」したくなります。
そういえば、冬眠に関して興味深い報告がありました。
クマの冬眠は超省エネ、代謝活動4分の1に 米大チーム(日本経済新聞)…
東京大学総括プロジェクト機構総括寄付講座「食と生命」で脳卒中と妊娠期の栄養の関係について研究をなさっている大谷りら先生にお話をお聞きしました。大谷先生は「胎児期のタンパク質制限により生じる食塩感受性亢進の発現機序の探索」で2009年度ネスレ栄養科学会議の一般公募研究助成(分野A:健康な生活に寄与する食品・栄養に関する研究)に採択されていらっしゃいます。
―初めに、研究課題について簡単に説明していただけますか?
生活習慣病など「成人の慢性疾患は胎児期にはじまる」というバーカー理論 は、21世紀最大の医学学説と言われています。胎児期の栄養状態が、出生後に影響するというものです。約30年前にバーカー博士が提唱したこの理論は、今では肥満、喘息、閉塞性肺疾患などで実証され、乳癌、子宮癌、前立腺癌、骨粗しょう症などのリスクファクターであると言われています。…
研究開発本部の藤森です。今年度、メタボロミクスのブログを執筆していきますので、よろしくお願いいたします。
メタボロミクスが行われるようになってから、約10年間が経過しました。その間にメタボロミクスは著しい進化を遂げました。それは初期の頃のメタボロミクスの論文と最近の論文を読み比べていただければ、一目瞭然だと思います。今回のブログでは初期の頃と最近のメタボロミクスの比較をご説明します。
従来の研究は、生物のある一つの現象に着目し、これまでの知見を基に仮説を提唱し、それを実験によって証明するという方法がとられてきました。
一方オミクス研究は、仮説を立てずにデータを収集し、得られたデータから新たな知見を抽出するという方法がとられてきました。つまり、仮説の立てにくい研究ではオミクス研究に大きな優位性がありました。…