こんにちは。HMTの井元淳です。今日も朝から晴れて気持ちいいですね。
先日ETHチューリッヒのグループがメタボロミクスプラットフォームの比較を行っていましたが、今回私はメタボロミクスプラットフォームを提供する分析機器メーカーが配布しているボールペンの比較を行ってみました。
ベネルクス質量分析国際会議で配布されていた各分析機器メーカーのボールペン(非売品)…
研究開発本部の山本です。
前回までは、主成分分析を用いてメタボロームデータを可視化し、因子負荷量を用いて主成分スコアと関連する代謝物質を選択する方法について説明してきました。今回は、選択した代謝物質と代謝パスウェイとの関連付けを行うための方法である、Metabolite Set Enrichment Analysis(MSEA)をご紹介します。…
研究開発本部の藤森です。今回は、疾患バイオマーカー探索におけるメタボロミクスデータのリスクについてお話したいと思います。
健常者群とある疾患の患者群において、疾患バイオマーカーとなる代謝物質を液体クロマトグラフィー-飛行時間型質量分析計(LC-TOFMS)あるいはキャピラリー電気泳動-飛行時間型質量分析計(CE-TOFMS)によるメタボロミクスを用いて探索した場合、メタボロミクスデータとして、ピークの保持/移動時間、質量電荷比および面積を得ることができます。
健常者群と患者群で面積が大きく異なるピークが見つかったら、そのピークの保持/移動時間と質量電荷比の情報に基づいてそれがどの代謝物質に相当するかを決定し、それがバイオマーカー候補となります。
このとき注意しなくてはならないのが、ピークが一つであったとしても、保持/移動時間も質量電荷比も同じの2つ(以上)の代謝物質に由来している可能性があることです。
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