こんにちは、B&M の大賀です。先週は名古屋で開催された『第61回 日本東洋医学会総会』に参加してきました。
東洋医学、特に漢方については以前から個人的な興味もあったのですが、メタボロミクスが活躍できる分野としての期待も持っています。実際にお隣の国、中国や韓国を中心に、この分野に於けるメタボロミクス研究の成果は増えつつあります[1,2]。
一方、本邦では現在のところ、まだ漢方医療の研究とメタボロミクスが密接には繋がっていないように感じています。そこで、現在の東洋医学にはどういった課題があるのか、またその中でメタボロミクスをどう活用できるか、という点を勉強してきました。…
今回は、鳥取大学医学部病態解析医学講座でがん研究をしておられる三浦典正先生にお話を伺いました。前篇・後篇に分けてお届けします。
三浦先生が2014年1月に発表された、癌を非癌状態に変化させるマイクロRNAについての発表(Scientific Reports)は様々なメディアで取り上げられていたのでご存知の方も多いかと思います。2011年にHMTメタボロミクス研究助成を受賞された篠田和香さんも三浦先生の研究室で研究されていました。
―まず初めに、先生のご研究について簡単に説明していただけますか?…
徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部大政健史先生へのインタビュー、後篇です。前篇はこちら。
―今後どういった方向性で研究を進めて行かれる予定ですか?
ヘテロジェネイティ、不均一性を大きな主眼点として置いています。
微生物やヒトの初代細胞は細胞の性質が割ときちんとして一つであり、ゲノムも一つです。そもそも混ざりものじゃないんです。一方、CHO細胞のように細胞株を樹立している、つまり、無限に増えることが元来無いものが無限に増えるようになった細胞の場合は、染色体の数にも不均一性、つまり分布があります。たとえ分布のないものであっても培養をしている間に分布ができます。…